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続々と「高校生」起業

column vol.1308

今年は仕事の関係で、高校生起業家に会う機会がちょこちょこあります。

これまでニュースでは目にしていても、実際に会うと時代の風を一層感じる

ちなみに、高校生向け学習管理SNS「Penmark」を運営する株式会社ペンマークが昨年、現役高校生13万人を対象に実施したキャリアに関わる意識調査によると、高校生起業志望率約14%

大学生の約12.4%を上回る結果になりました。

〈PRTIMES / 2023年8月18日〉

〜ということで、本日は「高校生×起業」の最新トピックスをご紹介したいと思います。

ぜひ最後までお付き合いくださいませ。


各地で高まる起業熱

まず、注目したいのが各自治体の起業支援です。

例えば、山形県では地域の活性化につなげようと、3年前から起業支援事業を実施。

その制度を利用して、山形市の高校1年生森谷条治さんが新たに会社を設立しています。

〈NHK NEWS WEB / 2024年9月12日〉

高校生のアイデアを県内企業の商品開発などにつなげるビジネスを立ち上げたのですが、起業に関するノウハウを持つ専門の相談員から、事業計画のつくり方や資金調達の方法、商品の販路拡大などについてアドバイスを受けたそうです。

また、高校生が起業家マインドを学ぶ機会も各地で増えています。

最近では、日本政策金融公庫京都支店が8月に京都大学で、高校生対象の起業家による講演会を開催。

スタートアップ企業の経営者の講演を通して、将来の仕事を決めるのに役立ててもらおうと開かれたもので、200人余りが参加しました。

〈NHK NEWS WEB / 2024年8月6日〉

登壇されたのは、ミドリムシを使ったバイオ燃料の開発などに取り組む「ユーグレナ」出雲充社長や、ドローンなどの飛行を踏まえて風を観測する専用装置の開発を手がける「メトロウェザー」古本淳一社長、女性の健康課題を解決するフェムテック関連企業「Flora」アンナ・クレシェンコ社長など。

イベントを主催した日本公庫林大輔支店長

「イベントをきっかけに起業に興味を持ってもらい、将来、われわれが想像できないようなビジネスを立ち上げる人が出てきてくれればうれしい」

とコメント。

高校生たちの夢を広げています。

学費“実質0円”もある高専

そして、夢の発信地として今、注目を集めているのが、昨年開校したばかりの「神山まるごと高専」です。

〈TBS NEWS DIG / 2024年10月14日〉

こちらは、徳島県の中部に位置する神山町にある学校。

人口約5000人、町の8割が山林という里山にあるのですが、15歳から“起業家を目指す”学校として入学希望者が殺到しています。

(倍率は10倍超え…!)

魅力は、何と言っても星野リゾート星野佳路社長など、各界のトップランナーから直接学べること。

社会人顔負けの実践的な授業もあるのです。

その上、ソニーソフトバンクなどの大手企業の協賛で“学費実質0円”になる奨学金を設立。

希望者全員が使えるようになっております。

さらには、寮費世帯収入により最大100万円の奨学金が支給され “実質0円” になるケースもあるそうです。

起業家を育てる学校だけあって、校則も一切なし。

これは「自由にともなう責任や自主性」を育てるためで、部活学生自身が企画してゼロから立ち上げます

例えば、季節野菜お米を作る部活「まるごとファームクラブ」は、“農具ありませんか” と呼びかけるチラシを町に貼ることから始めたそうです。

それが、今では獲れた作物を学校給食に提供するほどに。

入試も少し変わっていて、一般的な数学や国語などのテスト以外に、「動画で自己PR」という科目もあります。

つまり、学力よりアイデアをみることを重視しているのです。

もちろん、起業だけが目的ではありません。

同校のミッションは、「モノをつくる力で、コトを起こす」人材を育てること。

起業は「特別な才能を持つ人だけがする特別なこと」ではなく、もっと広く色んな人たちができることを教えているのです。

サボるアイデアも肯定する

私は、

起業は「特別な才能を持つ人だけがする特別なこと」ではない

という考えに非常に共感しております。

子どもの頃は皆、独自なセンス自由な発想を持っているけれど、それが常識に触れていくうちに、丸まってしまいコトを起こすエネルギーも弱まってしまうことが多い。

そうして個性が眠ってしまったまま大人になってしまう。

そんな最近、小学校3年生ある行動関心させられました。

〈Jタウンネット / 2024年10月14日〉

Xユーザーのオフペンさん息子さん(小学校3年生)は大の漢字嫌いなのですが、やけに大人しく漢字ドリルに打ち込んでいる日があったそうです。

気になって息子さんの様子を窺ってみると…

X / オフペン@officepenguintwさんの投稿

な、なんと、2本の鉛筆の間に消しゴムを挟み、それらをセロテープで固定したものを持ち、漢字の書き取りをしていたのです…

つまり、書く量を半減できる装置を発明

…それほどまでに、漢字を書くのが嫌いなんだ…、と衝撃的ですが、ちなみに、これは操作が難しいようで、結局はいつもより書き取りに時間をかかってしまったとのこと…(笑)

しかし、こうした息子さんの行動に対して、オフペンさん

「彼が『嫌い』『面倒』という気持ちを原動力に、アイデアを形にして解決を図ったという一連の流れに対しては褒めました
もっぱら社会で求められる『ソリューション』『イノベーション』といったものに近いものだと感じたからです」

と、コメント。

確かに、私たち社会人世の中の不便や嫌なことをなくすための「負の解消」商品やサービスという形で開発しています。

息子さんの行動を不真面目として怒るのか、それとも、起業家の卵(ヒットメーカーとしての才能)と見るのか?

私は少なくとも、嫌いな漢字に楽しく向き合えたことが、何よりもの収穫だったのではないかと感じております😊

〜というように、人それぞれ独自なセンス自由な発想、そしてコトを起こすエネルギーはもっている。

学校教育では探究学習が進んでいますが、子どもたちの伸び伸びとした取り組みがますます見られることを願っております〜

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!


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