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「面白がり」を育む
vol.163
「ミスタードーナッツ」が、11月から販売開始したある商品が話題になっています。
その商品とは、ポケットモンスター「ディグダ」とコラボしたドーナッツ「ポン・デ・ディグダ」。
〈ねとらぼ / 2024年12月14日〉
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ディグダの顔はシュー生地にホイップクリームを入れキャラメル風味チョコをコーティングして再現し、ディグダがポンデリングの穴から飛び出してきたかのような見た目になっています。
ポケモンファンは多いから、人気なのね!
と普通なら思うのですが、それだけではない別の理由があるのです。
その理由とは、ズバリ「個体差」です。
まずは、ねとらぼ編集部推薦!「SNSユーザーが投稿した写真」をご覧くださいませ。
なんか様子のおかしいディグダが… pic.twitter.com/XwZcNcIRYe
— 🥕Himeki❖ (@PSO2_himek) November 6, 2024
友達のディグダで笑い過ぎて過呼吸になりそうだったからスマホの壁紙にした pic.twitter.com/yf5wj40Eqv
— ありあ (@aria_nico) November 12, 2024
…ほほぅ、確かにミスド公式のイメージ写真とは違う「個体差」を感じますね…
さらには、こんな写真も。
ミスドのディグダ食べようとしたら、袋の中で何者かに顔面殴られてた pic.twitter.com/LEJ3lvtQv4
— ぴや (@piya_001) November 7, 2024
顔が壊れているものもある…(汗)
…ディグダファンからすれば、クレームものですね……😨
もちろん、販売しているミスドもこのようにコメントを発表されています。
「弊社としては個体差があることについて反省しております。お客様に今後も『ポン・デ・ディグダ』のみならず商品をお楽しみいただくため、引き続き指導を行ってまいります」
しかし一方、先ほどもお話しした通り、この「個体差」によって空前の大ヒットが生まれているわけです。
この「イメージと違う」ということで、
「私の方が面白い」
「いや、私の方が面白い」
と、個体差を面白がるという、いわば大喜利合戦になっている。
さらには、1つ1つが「唯一無二のディグダ」と捉えられることもできるので、自分が好きなオンリーワンのディグダを見つけられるというベネフィットもあるわけです。
当社では毎週、時流分析会議を行っているのですが、学生時代にミスドでアルバイトをしていた社員が
「(社員が働いていた10年以上前)昔じゃ、考えられない…。当時から、よくキャラコラボしていたけど、再現性が難しく、個体差の差が大きいものは、いつも売れ残っていましたから…」
と言っておりました。
SNSという発表のある場があることで、こうした不完全を面白がれるムードが生まれているのかもしれません。
今日はSNSによって「不寛容社会」が広がっていると言われるだけに、こうした一見ネガティブに見えることを逆に楽しむという事例に出会うと、心がほっこりしますね。
不完全を愛する、面白がる。
なるべく自分もそうした面白がる精神を育みたいと思った今回の事例記事でした😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます!