昭和がなぜ心を惹きつけるのか?
column vol.1262
今、BS-TBSで毎週金曜日(夕方4:59~5:54)、『男女7人夏物語』が再放送されていて、妻が録画して熱心に観ています。
大竹しのぶさん、明石家さんまさん始め、皆さんお若いですね〜
写真は横浜の鶴見川をバックの撮影されているので、横浜市民として一層グッときます😊
心に染み渡ります……
そして面白いと思うのが、「懐かしい」と感じるのは我々昭和世代だけではなく、この時代を体験していない若い世代も同じというところ。
「昭和レトロブーム」という言葉は誰もが耳にしていることでしょう。
一方、これは単に「ブーム」なだけなのか?
実は「レトロ」を若者が求めているのは、日本だけではないのです。
アメリカで求める「心のサバイバル」
アメリカでも「ノスタルジー・ブーム」が起こっており、実はノスタルジーがメンタルにも良いことが分かってきています。
〈日刊ゲンダイ / 2024年8月4日〉
同国では、1980〜90年代から2000年代のファッションや音楽が大ブーム。
心理学では、ノスタルジーは過去を「良いもの」としてポジティブに思い出すことで、現在と未来を楽観的に感じるのを助けてくれると言われています。
また、オランダの医学誌エルゼビアの調査によれば、ノスタルジーを感じるのは、脅威や苦悩を経験した時だということも分かっているのです。
ちなみに、アメリカZ世代の15%が今より過去の方が良かったと感じている。
つまり、自分がまだ生まれていなかった時代に対しても「擬似ノスタルジー」を抱く傾向があるというわけです。
このことについて、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンなどインタビューした相手が2000人を超えるフリージャーリストのシェリー めぐみさんは
と分析。
日本の昭和レトロブームに話を戻しますと、確かに私の記憶の中の70年代、80年代は希望に満ち溢れている時代でした。
そうした時代の気配を今の若い人たちは察知しているのでしょうね。
ソウルフードも“回帰”の流れ
これは地域に根付くソウルフードについても回帰の流れがあります。
〈東海テレビ / 2024年8月8日〉
東海地方のソウルフード「スガキヤラーメン」の「スガキヤ」が今年6月、名古屋市中区に「昭和レトロ」を基調とした新スタイルの店舗をオープン。
内装を1970年代頃の店舗をリアルに再現しています。
この昭和回帰の店舗は今、若者や外国人観光客の心を掴んでいます。
また、愛知県北名古屋市の「昭和日常博物館」にも平成生まれの世代の姿が見られるようです。
昭和に親しまれていた色とりどりな調理家電。
現代の生活には馴染みがないにも関わらず、「レトロ感」「懐かしさ」を感じる理由を、立正大学の浅岡隆裕教授は
というキーワードを挙げていらっしゃいます。
と解説。
確かに、私も例えば江戸時代の名残を目にすると懐かしいと感じます。
それは物心ついた時から、水戸黄門など様々な江戸のイメージに触れてきたことが原因かもしれません。
若い人たちも子どもの頃から、「懐かしの映像」などメディア(情報)を通じて昭和を追体験している。
そういった「社会的共通体験」があるということは分かりやすいですね😊
この夏、昭和の名所がオープン
そんなみんな大好きの「昭和」ですが、この夏、新たな昭和スポットが誕生します。
しかも、何と明日です!
観光のまち、熱海に観光複合施設「展望レトロ喫茶桃山館」がオープン。
“昭和レトロ”と“縁日”をコンセプトにした施設なのです。
〈FASHION PRESS / 2024年8月2日〉
1階には10円ゲームやガチャガチャなどゲームコーナーが。
その時代を生きた大人からは懐かしく、また子どもにとっては新鮮さを感じられるゲームの数々に挑戦できます。
続いて2階は、純喫茶の雰囲気を楽しめる喫茶店に。
昭和の純喫茶を思わせるナポリタンやクリームソーダといったメニューを提供するとのこと。
ハンバーグやエビフライなど、お子様ランチをボリューミーにした「大人のお子様プレート」はイチオシメニューとなっています。
さらに、喫茶店の横には縁日コーナーがあり、輪投げやかたぬき、わたあめなどの縁日遊び体験が叶うほか、駄菓子コーナーにて駄菓子を購入することができるそうです。
そして屋上は、昭和のデパートの屋上にあった遊園地を再現。
熱海を一望できるテラス席も設けているので、喫茶店のメニューを味わいつつ熱海の景色を堪能できるのです。
ぜひ夏休みに熱海に行こうと考えている方は、行き先リストに入れていただきたいと思います😊
〜ということで、本日は昭和が若者たちを惹きつける理由と、最新お出かけスポットをご紹介させていただきました。
いよいよお盆休みがスタートします。
皆さん、良い夏をお過ごしくださいませ!