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「売り場」を「遊び場」へ

vol.168

百貨店各社の初売りで賑わっています。

〈日本経済新聞 / 2025年1月2日〉

西武渋谷2日売上高客数がともに前年比30%増の見込み。

東武百貨店池袋本店では2日開店前約2500人が並び、予定より20分早めて9時10分店を開けたとのこと。

私の地元にあるそごう横浜店も、約1万人開店待ちの列ができ、元日売上高客数はいずれも前年比で5%増だったそうです。

本来なら2日か3日は横浜で買い物をするのですが、年末の風邪のせいで冬休みの宿題が溜まっており…、今年は次の3連休までお預けとなりそうです…

一方、毎年自然と、年始に百貨店へ足が向いているのですが、よくよく考えてみると、私の場合は福袋を買うわけでもなく何かお目当ての商品を決めていくわけでもない

ほぼ何となくの習慣で行っているような気がします。

(小売のマーケティングを行っているからという部分もありますが)

私が生まれたのは1976年

子どもの頃の百貨店圧倒的にキラキラしていて、まるでテーマパークに行くようなお祭り感がありました。

(実際、屋上に遊園地があった百貨店もあったぐらいです…驚)

日曜日に買い物に行くというより、遊びに行くという感覚を持った人は多かった時代。

その残像が今も私の心の片隅もあり、その習慣として残っているような気がしています😊

そして、「買い物=遊び」ということでいえば、最近注目されているアパレルブランドがあります。

「トキキル」です。

こちらは「謎解き」が合わさったスタイル。

つまり、謎を解かないと商品が買えないお店なのです。


〈Forbes JAPAN / 2024年12月23日〉

商品はTシャツパーカーといったファッションアイテム。

入店するには商品引換券を含む9,000円の入場チケットを購入する必要があり、謎が解けなければ買えない可能性もあるのに、毎回チケットが即完するほどの人気なのです。

謎解きは、買いたい服のディスプレイを見てアプリ上に謎解きの答えを入力

正解すれば購入へと進める設計になっております。

当然、周りにいる店員助けを求めることもできます

店員から声をかけられたくない人が多い中、このお店では積極的に声をかけたいのが店員である。

コミュニケーションが自然と生まれるようになっているのです。

モノを買うという単純な行為でいえば、もはや実店舗に行く必要のない時代で、小売各社は「体験」を売り場に用意している。

その最たる事例の1つですが、先ほどの百貨店の例ではないですが、もともと小売は「遊び」を売り場に演出してきた歴史があります。

最近、最も遊びがある売り場をつくれていると思うお店がドン・キホーテでしょう。

偏愛めしなど、品揃えからエンターテイメントになっています。

まさに、タモリさんの名言ではないですが、

マジメにふざけろ

という考え方が体現されている。

私はこれからの実店舗は、まさにこの「遊び」の部分をより引き立たせていくことが非常に重要だと感じています。

「偏愛」といえば、偏愛力表現力が高い社員を発掘し、SNSのインフルエンサーとして起用してきた大丸松坂屋百貨店が今年、VTuber事業に参入します。

〈オタク総研 / 2024年12月26日〉

こちらも今後の展開が非常に楽しみです。

いずれにせよ遊びを伴った楽しい空気人を惹きつける

私も今年一年は「遊び」今まで以上に意識して、楽しい空気を仕事で発信できたらと思っております😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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