
書くことで人生を見つける
vol.1365
「コピー化」で人生を精算する
最近、非常に興味深い本に出会いました。
コピーライターの堤藤成さんが執筆した『ひとことで整える 自分らしく売上とチーム力を上げる言葉の紡ぎ方』です。
その紹介記事を見つけたので、共有させていただきますが
〈lifehacker / 2025年1月9日〉
「コピー化」という言葉が気になりますし、「人生を精算する」というインパクトのあるメッセージが心に刺さります。
一体どういうことなのか?
改めて「書く」ことが、人生を歩む上で重要だと思ったので、本日はそんなことについてお話ししたいと思います。
「コピー化」とは何か?
堤さんといえば、電通に入社し、カンヌGOLD、日本新聞協会新聞広告クリエーティブコンテスト・グランプリ、宣伝会議アドタイ第1回コラムニストグランプリなど多数受賞した名コピーライターです。
そんな堤さんが語る「コピー化」とは、自分や自社の「らしさ」の本質を捉えた「キャッチコピー」を紡ぐこと。
これは単なる自己PRではなく、幸せのサイクルを生み出す技術として位置づけられています。
よく、らしさを表現する際、「言語化」という言葉を使いますが、これは
言葉を「生産」する技術。
一方、コピー化とは
人生を「清算」する技術
として説明されています。
どういうことかというと、例えば、自分の魅力、価値を考えてくださいといった時、その答えを生み出しますよね(生産)?
一方でコピー化は、自分の経験、価値観、目標を深く掘り下げ、整理し、らしさの核心(自分の本質)を明確にするため、ほかの要素を徹底的に削ぎ落としていきます。
例えば、自分は「明るさ」を皆に振り撒いている人だと思うとします。
でも、その明るさは、単に明るい性格が出ているわけではなく、人を少しでも喜ばしたいと思う「寄り添いたい」という想いが元にあることも。
このように、より「源泉(本質)」に向かうため、途中途中で量産された言語化ワードを削ぎ落としていく。
まさに、「清算」という表現がふさわしいですね😊
書くことは「発見」の連続
人は自分の本質に辿り着くと、行動が生まれる。
明確な自分の価値を発見することで、周りに提供すべきことが分かるからです。
また、行動が続くということもあるのでしょう。
先ほどの例でいえば、「明るさ」を自分らしさと捉えていると、とにかく明るさを全面的に押し出そうとします。
しかし、別に明るさを振り撒きたいわけでので、無理が生じてくる。
一方「寄り添う」なら、寄り添い方は様々。
さらに、寄り添うから深掘りしていくと、もっと自分の行動と継続につながる言葉に出会えるでしょう。
その人にとって正解は違うので、大事なのは、その言葉が
自分を動かし続けられるかどうか。
それが見つかったら、コピー化に成功ということですね〜
noteを書いていても、自分の本質に辿り着くことがあります。
…正直、私の場合は、noteを生産的に書いてきたと思うのですが…、ただそれでも推敲を通して、自然と清算できることもある。
特に、【note継続の秘訣は「後回し」?】でも書きましたが、私の場合は朝と夜に分けて、1つの記事を書きます。
朝書いたことを夜に見直しながら、続きを書くのですが、その時、「何か、しっくりこないなぁ…」と思うときがある。
そこで、その想いを掘り下げていくと、自分の主張が別のところにあることに気づくこともあるのです。
それも、頭の中で考えていたものが、言葉として現れているからこそでしょう。
また、何かの機会に昔書いた記事から、自分の本質を発見することもある。
noteを書き続けることは、自分を見つめ続けることと同じなのかもしれませんね。
自分の影の部分に目を向ける
ですので、やり方は色々とある。
ただ、書くことに大きなメリットがあるのは間違いないでしょう。
そんな中、もう1つ注目したトピックが、「シャドウワーク・ジャーナル」です。
〈TABI LABO / 2025年1月13日〉
“シャドウ” という言葉が表している通り、こちらは、心の奥底にしまい込んだネガティブな感情や経験に目を向けるメソッド。
心理学者のカール・ユングが提唱した「影」の概念がもとになっているそうなのですが
「最近イライラしたことは?」
「人間関係で許せないと思ったことは?」
といったうようなネガティブな感情を「なかったことに」せず、真正面から向き合うからこそ、自己理解を深められ、ありのままの自分を認められるようになるそうです。
株式会社すばる舎から今月24日に『シャドウワーク・ジャーナル “本当のあなた”になるためのガイド』という本が出版されるのですが、翻訳を担当した占星術研究家の鏡リュウジさんは
「運命を変える一番の近道は自分自身を知ること。そして自分自身を知る近道は、自分の心を書き出すこと」
とコメント。
ネガティブな感情を書き綴り、向き合い、昇華する。
だからこそ、最終的にはポジティブな第一歩を踏み出すというわけですね。
少なくとも、頭の中だけで色々と考えると、グルグル思考が巡ってまとまらないことが多いですが、書くことで客観的に見えるようになる。
皆さんも、書くことを味方にして、「濃度の高い自分」に近づいていただけると幸いです😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!