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“推し活”の熱波

column vol.1313

言わずもがな「推し活」ブームです。

一体どれほど盛り上がっているのかというと、何と日本人3人1人“推し” がいるという報道もあるくらいです。

〈東京新聞 / 2024年10月3日〉

そして、R&C推し活をしている20〜50代の男女1,000人を対象に、「推し活にかけるお金」アンケート調査を行ったところ、推し活に使うお金月平均1万6,605円という結果に。

〈マイナビニュース / 2024年9月20日〉

もっと言えば、「推し」がいる人は可処分時間・所得のいずれも4割近くを「推し活」にあてているという調査結果もあるわけです。

〈JBpress / 2024年8月19日〉

いずれにせよ、日本の消費の中で大きなウェイトを占めている。

〜ということで今回は、さらに盛り上がりそうなトピックスに目を向け、お届けしたいと思います😊


活性化する「NFT」コレクション

最近、面白いと思ったのが「NFT」関連のニュースです。

コロナ禍の2022年、メタバースとともに大注目されましたが、最近は推し活市場の中でにわかに活性化しています。

〈日本経済新聞 / 2024年10月23日〉

ちなみにNFTとは、代替不可能なトークンを指し、唯一無二のデジタル資産を表します。

ブロックチェーン技術を用いて、各NFTには固有の識別情報が記録され、デジタルアートゲームアイテムなど、自分だけのコレクションとして楽しめます。

そして、事例に挙げたいのがソニー銀行が運営する「SNFT」です。

ソニーグループのアーティストのNFTのグッズを集めたり、閲覧したりするサービスを展開しています。

アプリ上で作成した自分の「部屋」に、獲得したNFTを飾って楽しめるほか、他の利用者の部屋に遊びに行ってコレクションを見ることもできるのです。

加えて、コンサートの参加回数に応じて得られるグッズが増えたり、全て集めれば追加の特典がもらえたりもする。

自分の推しアーティストへの熱量を表すことができることも、ウケている要因です。

三井住友銀行も2022年にブロックチェーン事業を手掛ける「HashPort」と資本提携し、NFT事業に参入

将来的には、コンサートへの参加回数などをNFTで証明し、実績に応じて特典を得られる仕組みをつくるなど、ファンビジネスへの応用も検討しています。

ファンとしては「自分だけ」に喜びを感じるわけで、唯一無二を約束してくれるNFTとは相性がバッチリ。

今後の展開がますます楽しみです😊

推し活を新たな収入源に

それから、もう1つ気になっているのが、推し活を新たな収入源にしようとする動きです。

例えば、航空会社のスターフライヤーは、お気に入りのアイドルアーティストたちを応援するファンの団体などに機体側面有料の広告スペースとして貸し出すサービスを始めました。

〈読売新聞 / 2024年10月26日〉

これは、JR東日本子会社のジェイアール東日本企画が手がける広告事業に協力し、今月17日に受け付けを開始

誕生日記念日祝う広告などを想定しており、九州首都圏などを結ぶ機体の縦1メートル、横40センチ・メートル以上のスペース最大3ヵ月間、掲載できるとのこと。

(基本料金は74万~2940万円)

推し活に限定した広告機体を活用するのは、なかなかありません

このスターフライヤーの取り組みがモデルケースとなり、今後こうした展開がスタンダードになっていくやもしれません。

ちなみに、11月4日は「推し活の日(いい〈11〉推し〈4〉の日)」。

当日は、さまざまな新しい施策が登場するかと思います。

この市場の隆盛を考えると、見逃せない1日になりそうですね。

「応援され需要」に注目

この推し活の日の事例で、ユニークだと感じた話を1つご紹介して本日は締め括りたいと思います。

最近は推し活を「応援消費」と呼ぶこともありますが、逆に「応援されたい需要」もあるでしょう。

そのニーズに応えようとしているのが、兵庫県大阪府に展開する和食ダイニング「ごちそう村」

何と11月4日から、“推されたい” と願う方々に向けた体験型プラン「推され活サービス」開始するというのです。

〈PRTIMES / 2024年10月25日〉

これは、団体客の中で主役を決め、個室などでファンミーティングのような演出を施せるというもの。

お店側は、このようなサービスを提供してくれます。

①推される人専用のサイン色紙を用意し、店内に1ヵ月間展示
スタッフによる出待ちサービスで「ファンサ」を体験
③推しへのメッセージ付きデザートプレートをご提供。
④名前や写真入りの缶バッジを用意し、記念品として持ち帰れる。
4名以上で個室利用可。
ペンライトうちわのグッズをご用意(4名セット:税込550円)。

また、「セルフ推し活」として一人で楽しむこともできるそうです。

私も若い時だったら、きっとこのサービスを体験したいと思ったような気がします(笑)

いずれにせよ、「応援されたい」という需要は、まだまだ開拓できると感じていますので、個人的には、プロモーションの企画案で考えてみたいと思っております〜

推し活全体の市場規模は今、8000億円ぐらいと言われており、今後も大きく膨らんでいくことが予想される。

多種多様な視点で、新しいトピックを生んでいけると良いですね😊

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!

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