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ほど良い「射幸心」で望む
vol.162
昨日は年末の一大イベントであるクリスマスについてお話ししましたが
もう1つ年末のイベントとして取り上げたいのが「ジャンボ宝くじ」です。
1等は7億円(23本)。
前後賞は1億5千万円(46本)。
2等でも1億円(184本)という夢の億万長者になれるかもしれないという射幸感たっぷりのイベントです(笑)
〈ジャンボ宝くじ / 商品ページ〉
この宝くじについて、最近非常に興味深いと思った話があります。
それは、タイの「宝くじ付きの年金制度」についてです。
〈日経ビジネス / 2024年12月4日〉
まだ導入を検討している段階なのですが、低中所得層の年金加入を促進するため、最大100万バーツ(約450万円)の賞金を設定。
毎週500万枚を発行し、1枚50バーツ(約220円)で販売しようと計画しています。
しかも、外れても年金として全額受け取れる😊
タイ国家統計局によると、2021年の国民の平均年収は約128万円。
その3.5倍ぐらいの金額ですが、がんばって働いたら、年金プラスお金が貰えると想像すると、ちょっと未来が明るくなりますね。
この話を知り、20年くらい前のある先輩との思い出が蘇りました。
ちょうどその頃、私は管理職になりたてで、責任のある立場にプレッシャーを感じていたのですが、プロジェクトで一緒に仕事をしていた上司は当時、会社の重役だったのにも関わらず、いつも飄々とされていました。
ある日、午前中にクライアントとの打ち合わせがあり、昼食を共にする機会があったので、「いつも平常心で臨まれている姿を尊敬しています」と伝えると、その上司は昼食後、「ちょっと付き合え」と駅とは逆方向に歩き出します。
「どこに連れていかれるのだろう…?」
と思いながら付いていくと、向かった先は「ロトくじの販売所」。
すると、すかさず上司は1,000円分のロトくじを購入し、「ほい」と私にくじをプレゼントしてくださったのです。
えっ、ええ…??
と、私が戸惑っていると、上司は
「まぁさ、仕事なんて、目の前のことを一生懸命やって、足りないことは勉強して、とにかくやれることをやるしかないのよ。
それでも、報われないかもしれないから、オレは毎週1,000円分のくじを買っている。もしかしたら、来週億万長者になっているかもしれない。いつも「来週」に期待していたら、気が楽になるじゃん」
と、その理由を説明してくださったのです。
未来が今よりもよくなっているかもしれないという期待があるからこそ、人は今をがんばれる。
そう考えると、ほど良い射幸心というのは、エネルギッシュに生きるために実は必要なんだと思ったのです。
私は基本的には射幸心が強いタイプの人間なので(笑)、その後、くじに頼らず努力だけで未来に期待してここまでやってこれましたが、いかに未来を明るく描けるかを大切にしています。
ちょうど2024年が終わろうとしています。
「2025年はきっと今年よりも良い年になるだろう」
というマインドセットをどのようにしていけるのか?
それが次の一年をより良いものに変えていくのに違いありません😊
〜ということで、最近は来年に向けてポジティブな妄想を繰り広げています(笑)
そして、それが実現できるよう日々精進して参りたいと思います〜
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!