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宇宙移住が先か?海底移住が先か?

vol.40

今、小売業協会生活者委員会「2050年の小売業のあるべき姿」からバックキャスティングして提言をまとめていることもあり

30年後の世界をさまざまな書籍資料を読んで思考を巡らせています

イギリスのインディペンデント紙経済コメンテーターのヘイミシュ・マクレイさんが執筆した『2050年の世界 見えない未来の考え方』もその1つ。

こちらの本では、世界各国各地の政治・経済・テクノロジーを分析・整理しながら、30年後の世界を予測しています。

昨年の2月下旬までに執筆されたものなので、すでにその時から予期せぬ事態が今年になって起こっていたりする部分はありますが、未来を考える上でのベースになることは間違いないでしょう。

そして、この本の中で「海」について言及する箇所があります。

わたしたちの未来は、地球の7割を占める海ではなく、人間が暮らせる残り3割の部分をどう保全し管理するかで決まる。だが、人類としての未来は海のなかで起きることとも密接に結びついているのを無視するわけにはいかない。

2050年の世界 見えない未来の考え方

「海洋保全」「環太平洋火山帯による世界経済へのリスク」などについて語られているブロックなのですが、確かに私たちが住む地上よりも遥かに広大な海について、より意識を向けていくことは必要だと改めて思います。

そんな中、「海底居住」が近々現実になるのではないかというニュースがあるのをご存知でしょうか?

海洋技術・探査企業の「DEEP」2027年「水中での暮らし」を実現しようとしているのです。

〈TABI LABO / 2023年9月28日〉

TABI LABO / DEEPシステム

いくつもの球体が連なったこの施設は、「DEEPシステム」と呼ばれる水中居住施設

これは、人間が生活できる居住区画「センチネル(Sentinel)」を中心に、潜水艇潜水機器科学研究機器から構成された革新的なシステムです。

モジュール式を採用しているので、拡張回収再構築・再展開が可能。

用途に合わせ、自在にカスタマイズできる優れものです。

さらに自立しているため、水中での生活や活動における自由度が高い

水深200メートルまで潜れるため、実装されれば、世界の大陸棚のほとんどで住めることになるのです。

まずは科学者より深く海洋を観察・理解するために海の中に建てられますが、その先の未来を頭に浮かべると、

「一般人の利用」→「海底都市の建設」→「海底国家の誕生」

と想像は膨らんでいきます。

(…もちろん、各国の利権が絡むので、難しい部分はありますが…)

いずれにせよ現在、人類の新たな居住地として宇宙移住計画が進んでいますが、農業システムなど宇宙生活のために開発されているテクノロジー技術は、海底生活にも転用できるのではないかと感じています。

火星移住は、30年後の未来の計画として進んでいますが、同時期に領海内では海底移住も実現されているかもしれません。

宇宙移住が先か?海底移住が先か?

そんな未来に頭に巡らし、期待が膨らむ今日この頃です😊

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