マイナスの掛け算
vol.137
最近、非常に注目のリユースショップがオープンしました。
兵庫県にあるメガドン・キホーテ姫路広畑店1階に出店した「フクカオ」です。
〈繊研新聞 / 2024年10月7日〉
こちらは、リユース品の買い取り・販売のベクトルが手掛けている店舗なのですが、どこに注目したのかというと“ファストファッション”専門店であることろ。
なぜなら、ファッションファッションは低価格なので、扱ったとしても利益が小さいからです。
実はフクカオは、ECサイトとして16年に立ち上げたのですが方針転換した経緯があります。
単価の低い商品の場合、ECだと“送料負け”するからです。
しかし、実店舗ならばイケると決断。
勝負に出たのです。
ブランドは「ユニクロ」や「ザラ」「H&M」などに絞り、原材料高騰の影響でファストファッションの価格も上がっていることから中心単価は850円に設定。
潜在需要を掘り起こそうとしています。
「実店舗は実店舗で厳しいのでは?」と思ったのですが、今年3月に岡山市にオープンした古着卸売倉庫ショップ「ベクトル古着卸センター」では、ファストファッションも取り扱っており、事業利益も出ているとのこと。
(ちなみに、同店は法人向けなのですが、消費者も購入できます)
結果はいかに?と、気になるところですが、次々とD2Cブランドが誕生したりと、小売業界ではリアルの価値に対して悲観的な目も向けられています。
そんな中、マイナスとマイナスを掛け合わせてプラスを生み出そうとしている点に期待が膨らみました😊
今回のことを抽象化すると、欠点と見られているものでもマイナスの組み合わせ次第では勝機が生まれるということ。
やはり、柔軟な視点と発想が大切ですね。
フクカオについては、1号店が上手くいけば、多店舗化も検討するそうです。
今後の展開にますます注目したいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?