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コンサルの時代
column vol.1311
最近、AI検索エンジン「Perplexity.AI(パープレキシティ)」を使うようになったのですが、これがなかなか凄い…
分からないことを質問すると、かなり精密に答えてくれます。
AIが日進月歩で進歩していることは、ありがたくもあり、怖くもある。
例えば、我々のようなコンサル業が要らなくなっていくかも…という悲観論もあるからです…
でも、AIと向き合い続けて数年経ち、やっぱりコンサルはこれからの時代こそなのではないかと感じています。
えっ?それって楽観バイアスなんじゃないの??
という声も飛んできそうなので、今日は期待の理由をお届けしたいと思います。
さらに!
考え方次第で、誰もが “特別な” コンサルになれる、かもしれないという話もしたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ😊
東大生の多くがコンサルに
どんな職業が今後有望なのか?
それを知るには、未来を考えている学生に目を向けることが有効でしょう。
例えば、東大生にフォーカスしたいと思います。
直近2023年度卒の学部卒生の就職先トップ3を見ると
1位:EYストラテジー・アンド・コンサルティング
2位:アクセンチュア
3位:アビームコンサルティング
という顔ぶれになっております。
〈AERA.dot / 2024年10月17日〉
他にも、上位20社に過去10年で初ランクインした5位のデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、13位のボストン・コンサルティング・グループ、日本総合研究所などを含め、東大生の「コンサル志向」が明白に浮かんできます。
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一体、その理由は何なんでしょうか?
20年に東大新聞とNewsPicksが東大生を対象に行った調査によると、コンサル業界の志望理由で目立ったのは
「能力があれば相応の収入を約束され、また転職もしやすい」
「自己の成長の機会がある」
「転職ができる」
といった回答が。
ほかにも
「いろいろな業界に携われる」
「BtoBを知る(ことができる)」
「大企業の経営課題解決に携わることができる」
といった声があるように、様々な業種や業界に転職後も幅広く応用可能なスキルを身に付けられるイメージが大きいようです。
終身雇用や年功序列が崩壊しつつある日本。
個人の力でやっていきやすいということは、コンサルの良さの1つでしょう。
経験ゼロでもコンサルに
「個人の力」を信じてコンサルタントとして独立する人も増えています。
しかも最近では、コンサルタントファームなど、バリバリのエリートではなくても、自身のキャリアを活かし、特定の分野でコンサルを行っている方もいらっしゃるのです。
〈東洋経済オンライン /2024年9月5日〉
例えば、飲食店コンサルタントやホテルコンサルタントなどがそうですね。
また、ラーメンコンサルタントやアロマテラピーコンサルタントなど、自分の好きなことを活かしたものも増えている。
元NHKのアナウンサーで、『マツコの知らない世界』で柿ピー研究家として出演し、ブレイクした柿ピー研究家の中倉隆道さんもそうです。
今ではメーカーから相談を受けるほどの専門家になっていらっしゃいます。
私の仕事仲間にも、一人面白い仕事をしている人がいます。
元々はコピーライターとして独立したのですが、コピーライターは星の数ほどいる。
そこで英語が得意ということを組み合わせて、日本の商品を海外の人たちに広めるコミュニケーションコンサルタントになろうと思ったのです。
例えば、辛子明太子を海外でマーケティングする仕事を手伝った時のこと。
そのままの商品名としては、「Spicy Pollack Roe」や「Spicy Fish Eggs」「Spicy Cod Roe」などと表現されるそうなのですが、それだとなかなか売れなかったそうです。
そこで、その人は「Spicy Caviar」と愛称をつけることに。
すると、商品の売れ行きが良くなったそうです。
「好きなこと」、「得意なこと」、「経験したこと」を上手く組み合わせれば、誰でもコンサルタントとして活躍できる。
そんなことを実感していただけたのでしょうか😊
コンサルタントの必須能力
その上で冒頭の話です。
最近、AI時代でこそコンサルが求められると思ったきっかけです。
それは、あるクライアントさんと打ち合わせをした時、「池さんと話していると、愚痴ばかり言っちゃうな」と言われたからです。
「あっ、コンサルの本質って悩みを相談することにあるよな」
と思ったのです。
不安な気持ちを聞いて欲しかったり、励ましてもらいたかったり。
もちろん、最終的には解決するのがプロの仕事なのだけど、それだけでは関係は意外と続かない。
じっくりと接し、心に寄り添っていく。
時には助言しない方が良い日もあるわけです。
話をしている中で、
「今日は正解があるけど、いろいろな不安な気持ちを言いたいだけだな」
と思えば、その話に耳を傾ける。
よくパートナーが悩み相談してきた時に、ただ共感して欲しいだけなのか、本当に解決策を示して欲しいのか、を読み間違えると火傷するのと同じように(笑)、コンサルも観察力が必要なのです。
コミュニケーションって、一言で言っても海よりも深い。
だからこそ、人には人が必要なのでしょう。
ゆえに、人が人を求めるという真理がある限り、寄り添って欲しい心に需要があるわけです。
もちろん、人に寄り添うということは、コンサルだけのものではない。
そう考えると、今後もますます人が活躍する未来が見られそうです😊
人間よりも人に寄り添えて、愛されるロボットが生まれたら?
そしたら、次の時代を担う若者たちに続きを考えてもらいたいと思います(笑)
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。