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いつも幸せじゃなくても大丈夫

vol.108

イギリスのマクドナルドが、ハッピーミールのボックスから、その象徴ともいえる「スマイル」マークを削除したとのこと。

〈TABI LABO / 2024年6月24日〉

スマイルマークとはボックスに描かれている黄色のマークです。

それが、こうなったということです。

TABI LABO / Leah Kortman tweet

…なぜ、急にスマイルマークをなくしてしまったのでしょうか…?

実はこれ、毎年5月に行われるメンタルヘルス啓発週間にて「感情」について、家族間のコミュニケーションを促進するために行ったもの。

同社では、イギリスの子どもたちほぼ半数(48%)「常に幸せそうな振る舞いをしなければならないプレッシャーを感じている」という側面があることを明らかにしたのです。

そこで、今回のキャンペーンでは

It's okay not to feel happy all the time(いつも幸せじゃなくても、大丈夫だよ)」

というメッセージを発信。

お馴染みのスマイルマークの代わりに様々な口の表情で感情を表現できるステッカーが同封された限定ボックスを発売したのです。

TABI LABO / Leah Kortman tweet

つまり、ボックスの表情をその日の気分で自由に選べる

そのことで、「常に幸せそうに振る舞わなくてもいい」という安心感を届けたというわけです。

マクドナルドの公式YouTubeにも、子どもたちの本音を綴ったある動画が投稿されています。

© McDonald's UK/Youtube

その中には、

「自分の感情がわからない」
「たまに、一気にいろんな感情を感じちゃう」
「ぼくはconfused(困惑する)を選んだよ。だって、すごくいいことだから」

といったような多様な心理が表現されています。

興味深いのが「困惑=すごくいいこと」という考え方。

これには、アラフィフの私もハッとさせられました。

様々な感情があるからこそ、人の様々な想いに寄り添える。

混乱するほど悩むからこそ、人にやさしくなれる。

100%清廉潔白で100%ポジティブな人を目指すよりも、負の感情に正しく向き合っている人の方が人間関係が豊かになるのかもしれないと感じさせてくれました。

私も歪な人間なので、肯定されたような気持ちになったマックのキャンペーンでした😊

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