フィットネス業界の未来は明るいのか

本日は理事を務めるスモールジム協会のブログ担当日。

noteでもその内容を共有します。内容は「スポルテックで最も多く質問をうけたこと」です。

↓ここから

理事の辰田です。

本日は先日のスポルテックで来場者さんとお話をしたり質問を受けたことで最も多かった質問をこちらでも共有したいと思います。

それは、

「フィットネス業界の未来は明るいですか?」

です。

年齢性別を問わずこの質問が最多でした。

コロナ禍で多くの企業や個人がダメージを受けていることを肌で感じる言葉です。若い方は業界への将来不安があるのでしょう。中年世代からは目の前に迫る赤字が及ぼす雇用への不安です。歴史ある大企業でもリストラは常態化しています。フィットネス業界は比較的この手の話が出てこない業界でした。しかしこれからは違います。そうも言ってられないほどに今回の傷は会社の体力を抉り根本的な人材への考え方すらも捻じ曲げてしまうほどの破壊力です。

会社は赤字だけど自分の雇用は大丈夫。なんてお気楽な人は僕は出会いませんでした。みんな真剣に会社のこと、将来のことを考えています。だからこその「フィットネス業界の未来は明るいですか?」なのでしょう。

それに対する僕の回答は概ね以下のようなものでした。

僕は明るいと思います。フィットネス業界は発展途上です。小売業だって八百屋から始まりスーパーへと進化して百貨店やコンビニへと細胞分裂を繰り返しながら業態を変えながら進化をしています。

このフィットネス業態は長きにわたり総合型フィットネスクラブ中心だったものがここ数年で業態が増えてきて店舗が増えた結果、万年3%といわれていた参加率がようやく4%に増加しています。

フィットネスは小売店のように衣食住に直接関わる業種ではないので単純比較はできないですが、まだまだ単細胞レベルでありこれから細胞分裂がさらに活発になり未来もあると思います。

ただし、小売業の発展は商品開発、製造、物流、営業、といった組織的なビジネスの構造という下支えがあってのお話です。フィットネスはまだまだ属人的に各個人がしのぎを削って頑張っている状態です。小売業でいうと八百屋の状態から脱却できているとは思えません。

ここからの未来の変化は予測不能ですが、それは僕たち現役の人たちが作っていくしかありません。誰かにおんぶにだっこではこの八百屋さん状態から発展することは今後も難しいでしょう。

僕たちスモールジム協会はそのような業界背景を鑑みて現在のスキームを構築しています。

それはトレーナーが低出資で出店できるノウハウを提供し、お客さまには適正な成果を感じていただき、自身も経営者として持続的に成長していける、それを協会が全力でサポートしていくような形です。この形に賛同いただけるトレーナーを多く輩出していくことでフィットネス業界の未来を作り、フィットネスの形をより価値あるものに変えていきたいと僕たちは考えています。

これが現時点では実現可能であり、フィットネス業界の発展に寄与することができる僕たちの理想的な形だと思っています。

これを聞いた質問者の反応はそれぞれです。

あとは自分の人生をどう生きていくのか?

これだけだと思っています。それではまた来週。

↑ここまで

一過性の赤字ならともかく、7割経済といわれているように多くのフィットネスクラブが3割以上会員数を減少させています。これを取り戻す難したるや、、業界人ならよくわかるはず。全てのクラブがこの状況に苦しみもがいています。乗り越えられる企業とそうでない企業がすでに出ています。皆さんはこれから先どのような道を歩むのでしょうか。会社にしがみつくことすらできないかもしれない現実が目の前に来ています。

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