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「リーダーが他のメンバーに訊くのは、同意を求めているわけじゃない」

リーダーが他のメンバーに訊くのは、同意を求めているわけじゃない。メンバーがそれに対してどんな意見を言うか、どんなことを言っているかということを考えて、メンバーの反応を参考にして、どんなふうにやるのがいいか、方法を探るために訊いている。結論についてはどうでもいい。自分は最初からやるつもりでいる。メンバーがどんな気持ちでいるかを探る。

リーダーが訊くのは、訊かれたメンバーが嬉しいというのもある。

   池田清彦(生物学者)

「ホンマでっかTV」


部下の視点から言うと、ついていきたくなる上司って、部下を気遣ってくれるタイプだと思う。

自分の意見が採用されたら嬉しいけど、そうでなくても、「自分の意見を聞いてくれた」ということが嬉しい。

賛同してくれなくても、「なるほどね、そう思うんだね」とか「そういう考え方もあるのか」というフィードバックがあるだけで嬉しい。

部下の承認欲求を満たしてくれてるということだろうか。


かつ、チームのメンバーに対して均等に意見を聞いてくれる上司は、さらに信頼できる。

部下は自分だけじゃなくて、他にもいる。

その部下たちは、必ずしも並列の関係ではなく、年齢や経験に序列がある。

年齢や経験がある人にばかり話しかける上司に対しては、それだけで嫌になるわけじゃないけど、「自分は下っ端だから意見を聞いてもらえるはずない」と無意識に思ってしまい、距離を感じてしまう。


良くないのは、お気に入りの部下だけに声をかけている上司。

その場合、上司に対してだけじゃなくて、気に入られている部下の人に対してもネガティブな感情を抱いてしまう。


私が思う「いい上司」は、部下に均等に声をかけていたし、相手によって、気分良くさせる鉄板ネタを持っていたと思う。

上司との関係性にもよるけど、部下はいつでも自分から話しかけられるというわけでもない。

上司が忙しいかもしれないと遠慮するし、雑談ならなおさら自分からは話題を触れないことも多い。

だから、上司から話しかけてもらえると嬉しいし、そこで笑いが起きたらさらに嬉しくなる。

自分と上司だけの鉄板ネタがあると、少し優越感さえ覚える。


きっと誰でも「好かれたい」「できる人だと思われたい」「頼られたい」、そして「特別扱いされたい」という思いが潜在的にあると思う。

斜に構えてる人でも、根っこのところでは「自分にもかまって欲しい」という思いが少なからずあると思う。

それぞれの部下の喜ぶところを見極めて、くすぐってあげられる上司は、なつかれることが多いと思うし、自分自身も仕事がしやすくなるんだと思う。


好き勝手言ってるけど、リーダーって、本当にいろんなことを求められているな。

そして、仕事って、やっぱり人間関係が大部分を占めるんだろうな。



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