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『あなたのための短歌集』を読後すぐコーフンぎみに書きあげた読書感想文
本って読み終えた直後が一番興奮してて
思わず感想を書き殴りたくなりますよね。
ね!!!
ということで
『あなたのための短歌集』 著:木下龍也
を読み終えてコーフン気味の私が読書感想文を書き散らかしたのでよかったら読んでみてください。
こちらは歌人の木下龍也さんが依頼者のお題に沿って詠んだ短歌を集めた歌集
元々依頼者のためだけにクローズドに詠まれたものだからお題もセンシティブな内容が多い
いろんな人生のワンシーン、それも深くて他人には見せたくないような部分を短歌を通じて見せてもらえたような気分になりました。
かと思えば、今の私にぶっ刺さる歌が突然出てきて予想外に涙腺がゆるむ
通り魔的にくるので本当にあぶない!!笑
他人事だと油断して読んでた自分に気づいて面白かった
いうまでも無くお題に対する短歌は言い得て妙だなぁと唸りたくなるものばかり
詠んでもらった短歌を自分の心のおまもりにしたいという気持ちで全員依頼しているんだろうな、というのがお題から伝わってくる。し、
対する短歌も、お題に対して想像力を最大限にめぐらせてお題の奥にいる依頼者の立場や心境にこころを寄せて作られている
短歌ってすごい!というか木下龍也さんという人がすごい!!と思った
神経すり減るくらい考えないとこんな言葉選びはできない
だからこそこんな短い言葉で人の琴線にふれることができるんだろうな
私が今回ぶっ刺されてしまったのは育児に関する25番の歌だったけど、この先の人生でその時の自分にまた響く他の短歌がでてくるのかもしれない
(どんなお題と短歌だったのかは本を読んでみてね)
100首集めたものだったけど
かなしみやつらさに寄り添う歌が多かったから
人生いろいろありすぎるよなー
本当に他者理解とかできなくて当然だよなーと思った
SNSではことばによる誹謗中傷がたびたび取り沙汰される昨今ですが、
誠実さで人のこころを満たす、血のかよったことばの力を久々に感じられた一冊でした。
あとがきに書かれていた、この本が出来上がった経緯もよかった。
この歌集の特殊な部分もきちんと明記されていて、もともとは依頼者のための短歌だから依頼者から再募集していることと、
依頼の時点でお代をもらってる分、歌集の印税を受け取るわけにはいかないという姿勢
そんな木下さんの誠実さにもシビれた訳です
短歌の普及のために歌集を買う費用に充てて、必要としている施設に配布しているそう
そんなこと知ったらもうさ、
微力ながら私も短歌の普及ができたらいいなと思ってしまったのよ
熱しやすいのが私のよいところ⭐︎
授乳しながら鼻息荒めに親指で文字を打ちまくっています。
そして最後に谷川俊太郎さんからのお題と101番目の短歌!!!エモすぎる!!!(死語)
短歌、というかこういう文学にちゃんと触れたのが大学生以来だったので(わたしは文学部でした)
久しぶりにわくわくしてしまいました。
もともとXでバズってたのがきっかけで手に取ったのがきっかけだったけど、出会えてよかった本のひとつになりました。
気になった方はぜひ手に取ってみてください。
はぁ、よかった。書き切ってすっきりした⭐︎
もう23時だ!寝なきゃ〜