限界のがんばりで人はみんなやっている
目頭が熱くなりました。
どんなに辛い出来事も、振り返ってみればよかったことになる。
僕は長男で妹が3人おり母が育ててくれました。
高校生の時に父の塗装業が上手くいかず
家には借金がありました。
父の収入だけでは生活ができないため、
母は大型トラックドライバーとして働き、空いた時間で別の仕事と家事、
育児をこなしていました。
ある日、10kg以上痩せている母の姿に気づきます。
「もう、別れた方がいいよ」
息子の僕がそういうほど家の中は悲惨な状況で
父は「敵」という存在だったのです。
その後、両親は離婚しました。
そんな父と10年ぶりに会い、衝撃な言葉を聞きました。
「なんとかしようと死に物狂いだった」
家に帰ればビールを飲んでくつろいでいる姿しか記憶になかったのに。
しかし、家にいないときにあらゆる泥臭いことをしていたのです。
今僕は31歳で父親でもおかしくない年齢です。
事業をする難しさ、家庭を持つハードルなど考えたら
当時の父の苦しさが手に取るようにわかります。
当時は憎くて、絶対に許せないと思っていた父が
とんでもなく愛おしく思えた瞬間でした。
そんな父にいずれ自分のオフィスを持ったら、
看板を作ってもらうのが夢でした。
「人は自分ができる最高の頑張りをしてくれている」
もし「なんでそんなことをするんだよ」
と思う人が現れたら、そう考えるようにしています。