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〜双極性障害の親友の支援〜     『昨日、精神疾患の友達の支援者になった』支援者に求められるたった1つのこと

自分は支援者に属するのか?


『支援者』という言葉を聞いて何を想像するだろう。
寄付をする人、看護師や医者のような医療機関に従事する人、もしくはある条件を満たした立場にある人を指すと考える人もいるかもしれない。

しかし、支援者という立場にあなた自身も該当していると聞いたら少し荷が重いように感じるだろうか。

簡単な自己紹介

いきなりですが、簡単に自己紹介させてください! 僕は現在、個人事業主として働く23歳の男です。
運営中である【本音の秘密基地】では、精神疾患のような症状を持つ当事者・支援者さんを中心に、相談できるコミュニティ・意見交換ができるコミュニティとして運営しています。

実は僕にも、支援をしている相手がいるんです。
それは、高校時代に出会った友達で、今日まで7年ほどの付き合いがある「るる」という女の子です。
僕が支援者と認識したのは、約1年半前ほどでした。

実は高校生の時は、そこまで仲がいいわけではありませんでした。 たまたま2年間一緒のクラスで、席が近くなれば話すという程度でした。 複数人の友達で一緒にご飯に行くこともありましたが、数回程度です。

そこから、僕は大学に進学し、るると久しぶりに会う機会がありました。
交流の機会も増えたある日、僕はるるにあることを告げられました。
「私、ある病気を抱えているの。正直多くの人には言えてない。だけど、なんか話してもいいなって思ったからいうね。」

詳しく聞いてみると、双極性障害という精神疾患を患っているということがわかりました。
当時の僕は、双極性障害に詳しくなかったのですが、自分の仲のいい友達が精神疾患であるという状況に初めて遭遇したため、自分の行動で友達を苦しめるようなことがあってはいけないと少し責任感を抱えていました。
そこで僕は、双極性障害を始めとして、精神疾患のこと、心理学、当事者との関わり方などを少しずつ学び始めました。
その中で気づいた二つの特徴があります。


支援者として気づいた2つの特徴


一つ目は、家族や医者ではない立場の支援者の存在は、当事者に大きな影響を与えるということです。

僕の立場というのは友達でもあり、支援者でもあると自負していますが、人によっては「支援者気取りの友達だろ!」「支援者にしては気軽だよね!」と言われるかもしれません。
しかし、僕の立場でるるに大きな影響を与えていると実感することがあります。それは、体調が悪くなった時、悪くなりそうな時に素直に現状報告を行える対象であるということです。
今から話すことはすごく重要なのですが、実は当事者が言葉にする内容が全て「本音とは限らない」ことが多いのです。また、言葉にしない内の声というのが数多く存在していることにも気づきました。
このようなことが起こってしまう背景として、当事者が支援者に対する「申し訳なさ」が大きく関与していると思いました。 僕とるるは友達関係で始まり、病気のことを知るまでに5年ほど時間が空いています。だからこそ「気軽に相談できるが、信頼できる人」になれたのだと思います。 そこから病気を含めた症状の悪化に関しても、素直に話してくれる状態に自然に移行したと思います。

二つ目は、支援者自身の情報不足が起きているということです。 精神疾患者は2024年現在で400万人を超えていると言われています。しかし、私の知人に精神疾患を抱えている人はるるしかいません。
これは内緒にされているという可能性もありますが、どちらにせよ私が知らないという意味では、精神疾患者が周りにいないことに変わりがないと思います。 そこで、私が支援者としての悩みを抱えた場合、相談相手が当たり前ですがいません。 特に同じ支援者に該当する人に相談したくてもいないという現状は変えられません。 つまり、知りたい情報、支援においての生の声が全く届かないため、手探りになってしまうということが起きていると思います。



ここまでを要約します


長々と話してしまい申し訳ありません。 ここまでの長文を要約すると、

  • 第三者の影響力は大きい

  • 支援者の情報不足が続いている

ということになります。 そして私が本文で伝えたいことは、
「友達関係や第三者の人間が支援者の立場になれるのではないか?」ということを伝えたいことです。 当事者が抱える悩みは、薬、心理療法で体調改善を目指すことができると思います。しかしその間、辛い状態が長く続くのも事実です。 また、精神疾患といっても常に体調不良というわけではありません。 元気な時期、動ける時期ももちろんあります。 そして当事者は「一般的な社会人・学生でありたい」ということを強く望んでいます。 ここでいう「一般的」というのは、ある意味特段優遇されるわけでも、見放されるわけでもない、いわゆる普通の状態という意味です。 この普通の感覚を感じるためには、私のような立場の支援者が多く必要だと考えます。 「支援者になる勇気が必要…」という意見もあると思います。 しかし、大事なのは「寄り添う気持ち」です。 まずは、私のいう支援者という存在が大きな影響力を持っていると感じてくださる人が少しでも増えてくれると嬉しいと感じています。

また、他の支援者さんの意見などもお聞きしたいため、この記事を読まれた方の感想や意見をコメントに送ってくださるとすごく嬉しいです。 今後も私の立場から様々な内容を発信していきますので、応援のほどよろしくお願いいたします!

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