姿勢講座〜基礎編〜
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私は「姿勢を良くしなさい」と子供の頃から大人に言われて育ってきました。姿勢が綺麗な大人は男性でも女性でも魅力的に映るものですよね。
でも、気をつけようとしても気がつけば猫背、足を組むと言った感じになっていることありませんか?
そのような姿勢を【不良姿勢】と呼ぶのですが、なぜ不良姿勢は起こるのでしょうか。
・不良姿勢が起こるメカニズム
不良姿勢とは皮膚、結合組織や筋・筋膜そして関節などに障害がある状態で正しい姿勢が取れなくなった姿勢のことをいいます。
不良姿勢のきっかけは、日常生活におけるクセであったり、無意識のうちにしてしまう動作「動かしやすい方にばかり動かす」、長時間同じ姿勢をとり続けたことによる筋肉の持続性収縮(収縮した状態が続いてしまうこと)です。✳️最後の長時間同じ姿勢をとり続けた結果というのは前回の肩こりのメカニズムでも出てきます。
特に、全身の筋や筋膜のバランスが崩れることは身体にとって少しずつ負荷となり身体にズレが生じ不良姿勢となっていきます。
さらに、不良姿勢の負担が大きくなると関節にも影響が出てきます。
不良姿勢の起こる原因のほとんどは筋・筋膜のバランスの崩れです。(怪我などで関節から異常が出るケースもありますが)
趣味や日常生活でのクセなど様々な要因がありますが筋・筋膜のバランスの崩れの原因がなんなのかを知ることでいい姿勢を取り戻す手がかりになります。
・筋・筋膜のバランスの崩れと人間の進化
人間は、四足歩行から二足歩行へ進化しました。その結果、肩こりや腰痛などの障害が出てきています。
人間が二足歩行になることで手に体重をかけて活動をするということが減りました。このことで、肩まわり以外にも首や腰の筋肉が弱くなってしまいました。
大人の頭の重さや腕の重さを知っていますか?
大人の頭は約5キロ、両腕は約8キロと言われています。この重量を肩まわりの筋肉が支えているのです。普段からトレーニングをしている人なら感じないでしょうが日々の運動不足、デスクワークで疲労を一箇所に蓄積させている人は、肩こり・腰痛に悩まされているはずです。
・いい姿勢を維持するためにしたいこと
いい姿勢を維持するには以下のような状態になっていることが望ましいです。
①力学的に安定していること ・立っている時安定し、筋肉ではなく骨(骨格)で立つことができている。
②生理学的に安定していること ・長時間同じ姿勢はとらないようにする。作業環境を整える。
③心理的に安定していること ・姿勢は精神面の影響を受けやすので常に平常心を保つことがいい姿勢の維持につながる。
④美的に美しいこと ・立ち居振る舞いの見直し
最も大事なことは不良姿勢を習慣化しないことです。①〜④を頭に置いて日常生活を送ってみるのもいいでしょう。
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