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目に触れるもの、全てがメディアだから【佐藤可士和展】

少し前になりますが、佐藤可士和展に行ってきました。

展示をふりかえりながら、3つのデザインを紹介したいと思います。(微妙な手描きで模写しただけなので、歪んでいますがご容赦下さい。)

紹介する以外にも本当にたくさんのデザインがありますので、ぜひ行ってみて下さいね。

まずはスマップの広告からです。

SMAP CDアルバム『S map  /  SMAP 014』ポスター(B0判 2連)2000年

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人気アイドルグループを被写体とした写真をあえて使わずに、ロゴだけでジャケットや広告をデザイン。

さらに渋谷で、車にまとわせたり、大きな街頭広告を掲げたりして街を広告でジャックした。

当時、携帯電話が一気に普及し、みんななんとなく街に出て携帯で連絡して落ち合うみたいな流れになっていった。

人の行動変化を読む戦略だった。

音声ガイダンスで、佐藤可士和さん自身が当時のことを語っていた。

例えば、今ならどんなことができるんだろうと考えてみる。

今はSNSがあるので、戦略自体も広がるのが早く常態化しやすい。みんなもすぐに見られるものは飽きてしまう。

情報がいっぱいで、もう受動するのにも限界があるから、能動の時間をどう使うかということが必要なのかな。

それで提供できるものとなると、カフェ○選とか、玉ねぎ料理○選とか商品レビューとかなんだけど、もっと毛色の違うものってないのかなと考えてみたりする。


「ユニクロ」2006年

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企業ロゴの決め方は、その企業がある国を打ち出していくデザインもあるし、特に国を意識しないデザインもある。

ユニクロの創業者、柳井さんはロゴを決めるに当たって、日本という国を打ち出していきたいと言ったそうだ。

そしてカタカナも含めた、ユニークなデザインに仕上がった。

またまた音声ガイダンスより。

ユニクロはよく利用するし、とても見慣れているけれど、改めてみてみると素晴らしい仕事。

2006年からのユニクロの成長をみていると、このロゴの力を証明しているように思う。

カンブリア宮殿でロゴの耐久性についてもお話されていた。

一つは、「イメージの耐久性」。

道具に小さく刻印するような時と、看板に大きく印字する時と同じイメージを持てるのかということ。

二つ目は、「時代の耐久性」。

新しくして一瞬はカッコよく見えても、5年後に時代遅れに見えてしまうということにならないようにシンプルな形にする。

それは例えば働く人にも影響を与えると思っていて、指揮を高めるためのツールとしても機能するのだと思う。


「楽天」2018年

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これは比較的新しい。

でも楽天のプロジェクトは、2003年から関わられている。最初は漢字のロゴを作って、そこからじわじわと色々デザインし、アルファベットのロゴが完成された。

企業が抱えている事業や、大きさはそれぞれだから、一企業ずつ違うアプローチがあるのだと思う。

展示では、この「R」の形のロゴがそのままモニターになっていてすごくかっこよかった。色もグラデーションになったり、映像が映ったりして素敵だった。

楽天の創業者、三木谷さんも対談で会社のエントランスに置きたいと言っていた。

ロゴをモニターにする会社、増えるかも。


おわりに

佐藤可士和展の内容をちょっとだけ紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

タイトルの「目に触れるもの、全てがメディアだから」はカンブリア宮殿で可士和さん自身が言っていたことです。

名言だと思います。

可士和さんのように、すごくたくさんの人の目に触れることはないかもしれないけれど。

自分の発信も、せめて見た人には少しでもいい影響を残せるといいなと思いました。

このnoteもある意味メディアなのですから。




この記事は紙に書いていた日記を読みやすいように編集して載せています。

パンフレットを切り貼りして、音声ガイダンスを思い出しながら、思ったことを書いていきました。

学んだことや、印象に残ったことを書き留めておくと、なんだか充実します。

書き残しておくのが難しい人用に、日記ノートを作りました。

どうぞよろしくお願い致します。














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