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連続140字『長崎すひあすくわっど』2-68

「おお、そいはすごかね。あんたはかなり素早かとに」

 金吾は感嘆し、茶器の中に目をやって微笑んだ。
 緑茶の真ん中には、茶柱が立っていた。

 時刻は午後9時。
 100万ドルの夜景を眼下に、人影が浮かんでいた。

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