過敏性腸症候群（仮）の次男が通信制高校に通うようになってからの話 12　彼なりの危機感 編

３月はもうどこの高校もほとんど授業なんてないだろうし、
在校生は3年生を送り出す準備でいろいろ大変だろうな。
この時期に修学旅行の学校もあるだろうし、
先生たちは年度末でそれこそ大変だろう。

もれなく次男の高校も、先日卒業式があったようだ。
しかし・・・
３月入ってから、彼は何回学校に行っただろうか・・・
もう駅の駐輪場も、通学定期も更新しなかったわ。
全く授業もないし、行くイベントも大してない。

となると、そりゃーゲーム三昧でございますわよ。
昼と夜も逆転しつつあるし、
週２、３回の夕方のバイトだけしか出かける様子はなし。
いやぁ、人間目的がないとこうもダラダラできるんだね！！

専門学校の見学会があったけれど、
朝から腹痛で起きられず。
これ、もしかして、何かあるたびに腹痛って流れでは・・・
やばいね、まずいね・・・

食生活も乱れがち、
水分も取らないし、
交感神経を刺激するネットにばかり接しているから
便秘で腹痛が起きやすい。
それでもエンタメに囲まれているから機嫌は良い。
一緒に夕食を取るときなど機嫌よく話してくれる。
たいてい、
資格試験勉強どうした？
韓国語は進んだ？
他のバイト見つかった？
などとイラッとして聞いてしまい、
機嫌を損ねさせて、またネットの世界に行ってしまう。

ん・・・？
これって、なんていうか、
腹痛で実社会で不都合があって
困って通信を選ばざるを得なかった人って感じじゃなくて、
ただの怠け者では・・・？

そんな彼も、とうとう危機感を持って、
このままでは、ただのニートだ！と、
もう一つバイトをすぐにでも始めると言い出した。
既出の通り、ピンクの髪ではカラオケ屋くらいしかないということで、
どうしてもコンビニで働きたいのか、
髪を染める決心をする。
大枚叩いて染めたピンク髪だったが、
２週間の命だったな。

すぐに近所のコンビニに応募する。
面接の時間が決まったら、
翌日ドラッグストアに行ってヘアカラー剤を買い、
洗面所のマットを盛大に汚して黒髪に戻った。

面接は上々だったらしく、
おそらく早くて来週あたりから掛け持ちでシフトを入れるのだろう。
とにかく、1秒でもネットから離れて欲しい。
腹以外は健康な高校生男子、
今をもっと楽しめよ！！
若いってだけで楽しいこと、なんの強制も無く過ごせる今を、
ゲームだけで過ごすんじゃないよ！！

だめ？
ゲームと動画だけでもいーじゃんって？
でも、
そんな生活を１年も続けて、
本当に１年後に社会人にシフトできるのかな。
今のうちに飽きるほどやっとくの？
ゲームなんてどうにか飽きさせないようにって作ってるんだから、
飽きるわけないじゃん。

自分が高校生なら、どうだろう。
条件が違うからなんとも言えないけど、
人が作ったエンタメを部屋で消費するだけの毎日なんて、
やっぱり向いてない気がする。
親は不景気で大変だったから当てにしてなかったし、
自分でこの先どうするか、考えるしかなかったけど、
深夜ラジオばかりきいて、
それでも何か自分にはできるって漠然と思って、
中途半端に生きていたなぁ。
その時間が無駄だったとは思わない。
次男は普通学校にいる時間分もエンタメに向けちゃってるから
ちょっと影響が大きいんじゃないかって思っちゃう。

先につながることに使う時間を
もう少しどこかで過ごしてほしい。
ネットとバイトでそれができるだろうか。
うーん・・・

そこの若者、
どう思う・・・？