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やっぱり面白い。リクルート創業者・江副さんの本

こんにちは、アンバーです。

最近、「起業の天才!江副浩正 8兆円起業リクルートをつくった男」という本を読みましたので紹介です。

※ちなみに、Kindle Unlimitedに入っていれば無料で読めます


リクルートの創業者である江副さんの人生を描いた内容となっています。

過去に江副さんに関する本はたくさん出ていますし、私も何冊か読んできていましたが、今回の本は、Kindleストアでたまたま見つけて、気楽に読み始めたところ、やっぱり面白い・・・!

リクルート事件に関する話はある程度知っているものの、また違う観点から描かれていたりして、あの事件への少し印象がまた少し変わります。

また、いま思えば江副さんがやろうとしていたことはこんなことだったのでは、という解釈が面白かったです。

リクルートの情報誌ビジネスのいったいどこが革新的だったのか。

いまだからわかることだが、江副の情報誌は、一言で言えばインターネットのない時代の「紙のグーグル」だったのである。つまり、情報がほしいユーザーと、情報を届けたい企業を「広告モデル」(ユーザーには無料)によってダイレクトに結びつけたのだ。

現在アマゾンの収益源の柱となっているAWS(企業向けクラウド・コンピューティング)を、 30年以上も前に構想していた
江副は、情報通信分野に怒濤のような投資を開始する。1987年のファイテル(当時、ジェフ・ベゾスが勤めていたベンチャー企業)買収はその流れの中で打った重要な布石のひとつだった。

などなど。

江副さんの周辺人物もたくさん描かれており、いずれもドラマを見ているような感覚になります。

個人的には、以前直接お世話になった元リクルートの方も何度も登場されていて、江副さんとこんな会話されていたんだな〜、という発見もありました。

その方には、社会人になりたての頃に、働くことについてや仕事の意義のほか、営業パーソンとしての心得など様々なアドバイスを受けました。

今思えばとても有難い薫陶だったなと、しみじみ思い出しました。

ソニー創業者盛田さんや京セラ創業者稲盛さんといった大物たちとのやり取りもまた、ドラマを見ているようでハラハラします。

また、今で言うダイバーシティ経営を実践していたことも興味深いです。

江副が実践した「個人の尊重」とは、高卒や女子社員の登用である。たとえば1968年、日本リクルートセンターは38人を採用している。そのうち大卒男子は7人だけだ。残りは大卒女子8人、高卒男子8人、高卒女子15人という構成である。経営陣こそ江副を筆頭に東大卒が中心だったが、日々の業務を回しているのは大卒女子と高卒だった。

徐々に、江副さんの行動力や構想力が少し暴走していく様も、見ていて狂気を感じる部分もあり、また以下のような無邪気さも、まさに時代をつくる創業経営者ならではのキャラクターだなと感じられます。

江副にはプラットフォーマーの自覚がなかった。情報誌で大量のデータが集まる場を作り上げたのは自分の功績であり、それを利用して儲けることが悪いとは露ほども思っていなかった。先述したように、『住宅情報』に集まる他社の物件情報は、広告主の競争相手であるリクルートコスモスに筒抜けだった。それを「ずるい」と思わない無神経さで、江副は墓穴を掘ることになる。

こんな起業家が居たのか、と改めて気付かされますし、リクルートという会社の底力についても知ることができる本ですので、起業されている方はもちろん、これから挑戦しようとしている方や、リクルートという会社の背景理解を深めたい方にもオススメの一冊です。


過去に読んで面白かった江副さんに関する本も最後に載せておきます。

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