[読書録]「空腹」こそ最強のクスリ(青木厚 著)
みなさん胃腸に休息を与えていますか?
生活をシンプルにいようと「禅」「ミニマリスト」「片づけ」の本を読み、自分にとって大切なものに注目するという考えを学びました。
また、健康について学ぶため、「睡眠」の本を読みましたので、今回は「食事法」の本について記事を書いていきます。
本書は糖尿病の専門医である著者が、患者を診てきたことや自分の病気で考えたことまた、「オートファジー」というノーベル賞を受賞した研究をもとに書かれています。
専門的なカタカナ語がいっぱい出てきますが、シンプルな主張で実践しやすい内容ですし、具体的な例も書かれています。
一方で、体の中で起こっているメカニズムについて、わかりやすく書いてあり、理屈まで知りたい方にもおすすめです。
空腹のメリット、デメリット
本書では 「空腹」=食事をしていない時間 と定義しています。
いろいろなメリットを受けるためには、16時間の空腹時間を作り「オートファジー」という機能のスイッチを入れる必要があります
例えば、朝食6時、昼食12時、夕食18時とすると、一番長い空腹時間は、夕食から朝食までの12時間ということになります。
夕食を18時に食べられる人も多いと思いますので、実際はもっと短いのではと思います。
メリット
・内臓が休まる→内臓機能UP、免疫機能UP
・血糖値が下がる→インスリン適量分泌、血管障害改善
・体重が減る→脂肪分解、肥満改善、体調改善、老化の進行抑制
デメリット
・空腹明けのグルコーススパイク
→空腹明けにいっぱい食べると、血糖値が乱高下してしまう
・筋力の減少(代謝の低下)
→適度な運動をして筋力維持が必要
空腹時間に体に起こること
・食事により摂取した糖が、肝臓にたまる
・最後の食事から10時間で、肝臓にある糖(エネルギー)がなくなり、
脂肪や筋肉を分解してエネルギーとして使用するようになる
・最後の食事から16時間で、「オートファジー」が働く
「オートファジー」とは、古くなった細胞を集めて、新しく生まれ変わらせる仕組みである
オートファジー
古くなったものを再利用するということのメリットは、古くなって腐敗してしまい、病気の原因になるデメリットを取り除いていることになる。
また、体内でエネルギーを作り出そうとするこの働きは、細胞の活動を活発にして、先に書いたメリットにつながるということになる。
実践例
本書では、空腹時間に睡眠時間も含めていいと書かれている。
つまり、8時間睡眠の人なら睡眠前後4時間ずつでよいことになる。
私は、本書を読む前から、朝食なしの生活をしている。
1例として私は、夜8時には夕食をとり、朝食を抜いて、12時に昼食をとっている。体調は悪くないが、空腹だけが要因かは不明である。
ポイント
本書でも、週1日からでもよいと書いてある。また、どうしてもお腹がすいたら、ナッツを食べてよいとしているし、ナッツが苦手なら、生野菜サラダ、チーズ、ヨーグルト、さらにゼロカロリー飲料も空腹になれるまではOKとしている。
要するに自分の体と相談して、自分で調節したらいいということなのだと思います。
最後に
本書はメリット、デメリットだけでなく、そのメカニズムもわかりやすく書かれていてよかったです。この方法が合う人合わない人(継続できない人または、効果が出ない人)いると思いますが、実践しやすい内容だと思うので、週1日でも実践してみるのもお勧めします。
私自身、体重は減っており、逆に減りすぎているので、摂取するものと量を見直したり、筋力が落ちないように運動も心掛けて、本書の内容を実践していこうと思います。
より詳しい内容は、本書で確認いただければと思います。
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