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もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら~青のりMAX

読書感想文です。

「もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら~青のりMAX
 神田桂一  菊池良  著

これは、既にこちらに書いた↓ 続編と考えてもらえればよいかと

…ということで、ざっくりバージョンアップというか、さらに濃い人を
狙っているのか「紫式部」が源氏物語の語り口で「カップ焼きそば」を
作る風だったり、宮崎駿がインタビュー形式に応える形だったり、
会社四季報で「カップ焼きそばホールディングス」ではリスク情報で
「かやくの入れ忘れ、湯切り失敗に要注意」
デヴィ夫人の独り飯と題して「皆様、ごきげんよう。」から始まるなど
多種多様に料理されている一冊です。

お気に入りの文豪や著名人をみつけて楽しめるのではないでしょうか。

イラストも前作と同じくユーモアたっぷりにそれっぽく。
「もしさくらももこが樋口一葉を描いたら…を田中圭一が描いたら」
と題しながら面白さが添えられていますよ。

前回の本もそうですけれど、懐かしい昔読んでいた作者が登場すると、
「わ~、そうそう、こんな感じだったわ」と二度楽しめる感じですね。
ヘミングウェイに登場する老人が、焼きそばの「青のり」を語るのか…と
青のり焼きそばバージョンもクスっとできます。

個人的には、中学生の頃よく読んだSF小説の新井素子の独り言文体や「アタシ」って書き出し、当時は斬新だったなぁ…とか、そうそう<fin>で終わってたなとか、懐かしく思い出されました(笑)。

漫画「美味しんぼ」の山岡士郎や海原雄山まで登場してて笑えるし、
ジャパネットたかたが「次世代カップ焼きそばを一万円で売る」
イロイロありえなさの人選やら切り口はツッコミどころ満載だと思います。

ちなみに「ペヤング」食べてました。
北海道育ちなのでよく食べてたのはスープ付の「焼きそば弁当」です。


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