ぼくのお父さん
休日にピッタリの一冊は、新宿ゆかりの芸人でありマンガ家である方の本。
「ぼくのお父さん」 矢部太郎 著
「あぁ、この親にしてこの子あり」というと、単純すぎるかもしれませんが、絵本や紙芝居を作ることを生業としている矢部太郎さんのお父さんと、その息子である太郎さんとのやり取りが漫画で描かれています。ほのぼのとします。…が、一方で大変であっただろうなという一面が多々ありで、それがコミカルでネタになるというか、さまざまな父親の言動に絶妙なツッコミを入れる太郎少年なのでした。
矢部太郎さんの絵でほんわか読める漫画で、気合を入れずとも、
むしろ入れずに読んでしまいましょう。「貧しいながらも楽しい我が家」という感じと言えるかもしれません。
ある日、お父さんから「ぼくのお父さん」で描けと、太郎さんが子供の頃に記録していたノートを送ってくる。そこにはこんなエピソードも…。
「赤ちゃんのたろうが泣き止まない(お父さんと妹は)どうして良いかわからず死んだフリをする。」そこに「何してるんだよ!!」と読んだ太郎さんが、すかさずツッコミをいれる。
そんなというか、それでいいのか?お父さんほっこりエピソードが満載ですよ。「あ~、大変だったね~」と笑えることでしょう。