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ハリウッドも認めた異能の映画人・佐野雷次 (note改訂版)

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佐野雷次は1960年代から1980年代に掛けて活躍し、主にアクション映画やホラー映画を手掛けた監督・俳優である。雷次はアメリカにも進出して地位を築き、2009年に発表された映画雑…
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#ハリウッド

《二十八. 突然の終幕 》

 雷次の映画人生は、まだまだ続いていくはずだった。  しかし、終焉は突然に訪れた。  『…

《二十二. 侍とガンマンとモンスター 》

 アメリカに進出してからの雷次は、監督作は二本ともホラーで、出演作もシリアスな作品が続い…

《二十一. 狂気の悪役、ライジ・サノ 》

 『ママ』の公開と同じ年、雷次は再び俳優としてアメリカ映画に出演している。  製作サイド…

《二十. アメリカを怯えさせた男 》

 1977年6月、雷次のアメリカでの監督デビュー作『トランスファー・スチューデント』が公…

《十九. B級映画の帝王との出会い 》

 『サムライロイド』は1977年1月に公開されたが、同じ年、雷次は監督としてもアメリカで…

《十八. 雷次、アメリカで侍になる 》

 一週間のアメリカ旅行を終えて、雷次は日本へ戻った。  帰国した彼が復帰一発目の仕事に選…

《十七. 怪我と兄とアメリカ旅行 》

 『魔銃変』のヒットを受けて、世間では続編への期待が高まった。再びジーナとJCの戦いを見たいという要望は、雷次プロにも多く届いた。百田や竜子たちも、続編への意欲を示した。 しかし雷次は、あまり積極的では無かった。彼の中では、『魔銃変』は完結しており、そこから物語が続いていくというイメージが沸かなかったのだ。それに、映画のラストでJCは死んでおり、復活させるのは無理があるように感じられた。  だが、雷次の中には、観客の期待に応えたいという気持ちもあった。そこで、続編を作ること

《プロローグ 映画祭にて 》

 「佐野雷次」という名前を聞いてピンと来る人は、かなりの映画通だろう。  現在の日本にお…