2024年度つくばバックオフィス強化セミナー
こんにちは!
タスキー税理士法人の神郡です。(「かんごおり」と読みます。)2024年4月に業界未経験で入社した私ですが、在籍するたくさんの社員、スタッフの方から様々なサポートを頂きながら、勉強の日々を過ごしております。
今回は2024年5月24日(金)につくばで開催した『バックオフィス強化セミナー』の様子を、私なりに感じた点も含めながらお届けします!
当セミナーは2024年4月19日(金)に仙台でも開催されており、今回が仙台に続く第2弾となりました!
仙台でのバックオフィス強化セミナーの様子もぜひ、下記よりご覧ください!
■つくばで初開催!!
タスキーグループの本拠地は仙台にありますが、今回のセミナーは2024年1月に新拠点として開設したつくばで初開催させていただきました!
初開催なために、集客など未知数のことが多い中での開催準備となりましたが、経営者の方を中心に、金融機関の方にもご参加いただき、無事開催できたことを嬉しく思います。
■講座内容
□今回のテーマ
中小企業のバックオフィスは経理、労務、法務、情報システムといった多様な専門知識を要求され、複雑なものになっています。今回のバックオフィス強化セミナーでは、中小企業のバックオフィスを効率化し、生産性を高めるための最新情報と実践的アプローチについてお話させていただきました。
□第1講座<デジタル化の最前線>バックオフィスのデジタル化の今と未来
管理の仕事は様々なデータを取り扱うことから、デジタル化との相性が良いはずのバックオフィス業務のデジタル化がなかなか進んでいません。その遅れてしまっている構造的な原因と今後、取り組むべきポイントについて、下記の流れで、具体的にお話しさせていただきました。
⇩
1.バックオフィスのデジタル化の重要性と難しさ
→バックオフィス業務のデジタル化が遅れてしまっている構造的な原因を中心にお話ししました。
2.デジタル化をめぐる外部環境
3..生成AIとバックオフィス
→AIの活用について当社の考えを述べました。
4ー1.取り組みポイント -部分最適から全体最適へ-
→全体最適のバックオフィスを構築するためのポイントをお伝えしました。
4-2.取り組みポイント -支払手段を整理ー
◎私がこの第1講義で1番印象に残った次の内容をご紹介させていただきます。
-デジタル化をめぐる外部環境-
『現在、デジタル化に対応やすい法的環境や技術的環境は以前よりも整備されてきている。コンビニなどで電子レシートが導入されるなど、環境が変化してきており、今後、デジタルインボイスが義務化される世界になれば、紙面やPDF送付がなくなり、「各社がテキストデータでつながるバックオフィス」になっていくと予測している。これにより、管理部にかかるコスト削減が期待できる。』という内容のお話でした。
まだまだ紙を多く目にする現状では、紙面やPDF送付がなくなる世界はあまり想像できません。が、当社に入社し、私がはじめに驚いたことは、オフィスに"紙”がほとんどないことでした。会計事務所などの会計業界には書類などが多くあるイメージでしたが、当社のオフィスは、そんなイメージが覆るほどの少なさで、ペーパーレス化がとても進んでいるというのが印象的でした。
そのため、講義を聞いて「そんな世界も実現するのではないか」と更に感じることができました。
□第2講座<労務管理の最前線>働き方改革の最新の動向と2024年改正のポイント
第2講座は次の流れで、直近に起きた労働問題の事例を紹介させていただきながら、労使間トラブル、労務リスクにどう備えていくのか、更に、2024年に法改正された点をお伝えしました。
⇩
1.働き方改革における法令改正の振返り
2-1.2024年改正の重要ポイント -労働条件の明示ルール変更-
-2.2024年改正の重要ポイント -社会保険の適用拡大-
-3.2024年改正の重要ポイント -定額減税の給与計算への影響-
3.注目の制度紹介
①年収の壁・支援強化パッケージ
→パート・アルバイトの「年収の壁」対策が手厚くなりました。
②キャリアアップ助成金
→一定の取り組で助成金が受けられます。
③働き方改革推進支援助成金
→一定の取り組で助成金が受けられます。
④企業型確定拠出年金(企業型DC)
→企業が毎月掛金を積み立て、従業員が年金資産の運用を行う制度です。
◎直近のトピックは2024年6月より実施されている定額減税です。今年度ののみの時限措置で、いよいよ始まるため、対応に追われている企業様も多いと思います。当社も労務支援チームが懸命に対応に当たっています!給与計算担当者の負担が激増することが懸念されているこの措置ですが、当社では「システム化」が圧倒的におすすめだと考えており、その詳細を説明させていただきました。
□第3講座<税務の最前線>インボイス対応の実務と2024年改正ポイント
2024年に法改正された内容を中心に、その詳細と企業様に注意していただきたい点をお話しさせていただきました。そして、インボイス運用から半年が経ち、お問い合わせをいただくことが多くなってきていることから、これの紹介と解決策をお伝えしました。
⇩
1.交際費の利用枠拡大
→少額飲食費が1万円に引き上げされました。
2.賃上げ促進税制
→大枠と控除の幅が改正されました。
3.ストックオプション税制
→権利行使時の課税繰り延べについて、対象範囲が拡大されました。(スタートアップの企業様によくご利用いただいている制度になります。)
4.インボイス -スタートから半年の今-
→インボイスについて質問の多い論点を中心に具体的にお話しさせていただきました。
◎セミナー当日、質問が多かった点は「交際費の利用枠拡大」の論点でした。2024年4月から、税制改正により、地方・中小企業の経済活動の活性化、飲食料費に係るデフレマインドの払拭を目的に、少額飲食費が5千円から1万円に引き上げられました。それにより社内システムの見直しが必要な点と注意すべきポイントを説明させていただきました。
■さいごに
今回のセミナーでは、バックオフィス業務の効率化について3部構成でお話をさせていただきました。このセミナーが皆様にとって有益な情報となりましたら幸いです。
セミナーに足を運んでくださった皆様、ありがとうございました!
私も、当セミナーに参加し、新たな気づきを得ることができました!
来年も開催を予定しております!皆様に役立つ情報を発信してまいりますので、たくさんのご参加お待ちしております!!