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仰月集(詩)

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月を仰ぎ見ていると心が落ち着きます。 そんな時にふと浮かんだ詩を書き残したいと思います。
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仲良く月を食べました

仲良く月を食べました

今川焼が食べたくなって
近所のコンビニまで プラプラ歩きました

コンビニは本当に何でも売っていて
便利店 便利店

家に帰る道すがら
ちょこんとお座りしているタヌキくんに出会います

君 ずいぶん可愛らしく座ってるね
ネコさんかと思っちゃったよ
今日の夜も冷えるね
そうだ 今川焼1つ食べるかい

タヌキくんとタスクくんは
仲良く並んでモグモグ モグモグ

空を見上げると
少しだけ欠けた 黄色いお

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夜道のおしゃべり

夜道のおしゃべり

例えば夜の道で、出会い頭の車がフッとライトを消す。
「お先にどうぞ。」

道を譲られた車は、点けていたライトを消して、またすぐに点ける。
「どうもありがとう。」

夜だからお互いの顔は見えないけれど
見えないはずなんだけれど
でもきっと、そんなときのお互いは、悪い顔はしていないはずだ。

声に出す言葉があるからこそ伝わるものもあれば
必ずしも声に・言葉に出さなくても伝わるものもある。

そのどちら

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携帯電話と人間の切っても切れない関係

携帯電話と人間の切っても切れない関係

携帯電話を機種変更した。
以前の機種は2年間使ったら電池が劣化してしまい、使い勝手が悪くなってしまった。

今は、昔のようにお店のカウンターに行って長々と手続きをしなくても、携帯キャリアのオンラインショップで機種を注文し、自分で開通手続きをすればあっという間に機種変更が終わる。便利なことだ。

一通りの設定が終わり、あれこれいじってみる。
そこで改めて思う。「携帯電話でできることって、数年前から変

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雨を楽しめますように

酔客となってとぼとぼと歩いて帰る道、顔に冷たいものを感じた。
気のせいかな、と思いきや、やはり雨が降っている。

いつの頃からか、雨は「忌み嫌うもの」となった。
濡れながら移動しないといけないし、気圧が下がって気分も塞ぎ込む。

ほんの少し前までは、「雨は風情を感じて良い」などと言っていた気がする。雨に濡れることさえ、ある種の詩情を覚えていたかもしれない。

願わくば、再び雨を楽しめる日が来ますよ

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好きに生きます

好きに生きます

「普通」に生きようとしてきました

「普通」に勉強して
「普通」に大学に入り
「普通」に働いて
普通に 普通に 普通に・・・

でも いつの頃からか気づいていたんです
どうしても「普通」になりきれないことに
「普通」って難しいですね
「普通」って大変ですね

もう辞めます 「普通」を装うことは
好きに生きます 「普通」を気にせずに
なんだか呼吸も軽くなったような気がします
さて 明日はどこへ行って

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