#映画
はじめての『シェルブールの雨傘』
時々、少し古い映画を観たくなる。
雨が降っていたから…ということもあるのかもしれないが、『シェルブールの雨傘』(1964年)を観た。実は、この作品を観るのは初めて。
「全編を通して台詞が歌になっている」ということは聞き知っていたのだが、なるほどたしかに歌である。ただ、いわゆる「ミュージカル映画」を想像するとちょっと違っていて、「歌うように台詞を言う」の延長線上にあるような印象を受けた。90分と
『君の名前で僕を呼んで』―哀しい美しさを湛えた余韻を味わう
一人前に映画を語れるほど映画を観てきたわけではないが、良い作品を観るとつい感想を書きたくなってしまう。
4月から上映が始まっていた『君の名前で僕を呼んで』(原題:"CALL ME BY YOUR NAME")を、ようやく観ることができた。
良い映画の条件とはなんだろうか。
当然人それぞれなのだが、私は「観終わった後の余韻」を重視したい人間だ。その点、この映画の余韻は素晴らしかった。最後のシーン