「若鶏」がほんとに若すぎる件
最近知って衝撃的だったこと。
「若鶏が若すぎる!」
若鶏というのは、コロナで外食が減りよく行くようになったスーパーのお惣菜コーナーの「若鶏のから揚げ」とか精肉コーナーの「若どりもも肉」とか、最近めっきり行かなくなった居酒屋の「若どりのモモ一本焼」とか「若鶏半身揚げ」とか、要はトリ肉のことです。
そして若鶏はブロイラーという品種でまず間違いないです。
ブロイラー
生育がとても早いためコスパが高いことが特長。
ジューシーで柔らかい肉質。
日本で流通する鶏の99%を占める。
ガンダムでいうところのジムやザク。
地鶏
両親又は片親が在来種で生育方法が指定されたグレードの高い鶏のこと。
栄養価が高く、旨みがあり身の締まった肉質。
比内地鶏や名古屋コーチンが代表的。
日本で流通する鶏のわずか1%。
鬼殺隊でいうところの柱。
※他に銘柄鶏というのがあるが、これはブロイラーなんだけどエサや飼育方法を変えて差別化した鶏のことで、〇〇鶏という名前で地鶏っぽく販売できるけどブロイラーとの違いに基準や決まりはなく、品質はピンキリらしい。
普段私たちが口にしている鶏肉はほぼブロイラーの若鶏だそうです。
ケンタッキーのオリジナルチキンも若鶏です。
で、その若鶏が何歳なのかというと、
生後40日・・・。
若いとは聞いていたけど、それにしても若すぎる!
いや。短い生育期間のおかげで安くてジューシーな鶏肉を日常食べられて本当にありがたいんです。
ありがたいんですが、生後40日って・・・。
ちなみに地鶏の生育期間は120日から200日で、3~5倍長いです。
さらに調べた所、もっと生育期間の長い鶏を見つけてしまいました。
その生育期間はというと、
生後365日〜750日。
およそ1〜2年!長い!長すぎる!(対若鶏比)
その鶏は、親鳥(ひねどりとも)といいます。
卵を産んだことのあるブロイラーのことで、生育期間が長い分、旨み成分が豊富で噛めば噛むほど美味しく、地鶏より美味しいって人もいるそう。
さらにそのお値段は、地鶏が若鶏の3~6倍するのに対して、若鶏とほぼ変わらないらしい。
俄然興味が湧いてきました。
東京の五反田には親鳥専門の網焼きのお店があります。
香川には親鳥を使った名物の骨付鳥があり横浜や大阪にも進出しています。
京都には山椒なべというのがあり丹波の親鳥を使っています。
兵庫の西の方には親鳥を使ったひねポンという名物料理があるそうです。
他にも少しこだわった焼き鳥屋さんも親鳥を扱っているそうで、メニューになくても聞いたら出してくれる店も意外とあるそうです。
外食して口にする鶏はほぼほぼ柔らかい若鶏ですが、旨みがあって身の締まった親鳥ももう少し気軽に食べれればいいなぁと思うのです。
ちょっとこだわりの鶏を食べたい時や本当は地鶏がいいけどお値段が気になる時は、親鳥を探してみるのもいいかもしれないですね。