薄情
僕の人間性を知り得なくていい
知りたいから君に打ち明けるわけではない
君がどんな人かも
どんな生活を送っているかも
僕は知ってるはずで知らない
表面上な関係でずっといい
深入りしたらきっと
お互いの変化にゆらぐ
たまに僕に寄り添って
もしかしたら
運命かも?
なんて勘違いさせて
ただね
出来れば僕が寂しいときを
気付いてくれないかな?
身内だけじゃ
慰められないこともあるんだ
血のつながらない君だからこそ
打ち明けられる悩みもあるんだ
言葉のわからないペットじゃ
僕の真意には至らない
人間どうし
感情に起伏があって
言葉にならない悲しみや
苦労に
少しだけ語らったら
落ち着く関係
それが君なんだ
2020年8月14日