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発達障害をもつお子さんに勉強を教えた時に気づいた事

こんにちは,umenoです.
私は現在,会社員として療育関係の仕事をしています.今後は「発達障害」「不登校」「診断はついていないが上手く環境になじめない」などの特徴を持つお子さん向けの移動型学習塾の開業を目指しています.

 今日は「発達障害をもつお子さんに勉強を教えた時に気づいた事」についてです.もちろん全てのお子さんに当てはまるわけではないのですが,実務経験と文献等で勉強したことを踏まえて記事を書いています.
 そして最後に,私がこの事業を立ち上げていこうと思ったきっかけも簡単にお話します.


1.発達障害,不登校,特性があって集団になじめない=勉強が出来ないということではない


 結論から言うと「得意不得意,好き嫌いのコントラストがはっきりしている」ようなお子さんが多いです.また,全員に当てはまるわけではありませんが,苦手な分野でも躓いているところから教えると理解できる子が多い印象があります.そして得意なことは,その表現が相手にわかりにくく,一方的に伝えるばかりで聴いてもらえない.その結果,同年代では上手にコミュニケーションがとりにくいといったこともあります.他にも,集中する場面にムラがあり,興味の無いことは「ぼんやり」,勉強でも興味のある事は「ものすごく集中する」といった様子もみられることがあります.

2.まず目の前のお子さんの特徴を知る必要がある


 私としてはここを一番大切にしたいと考えています.
 発達障害の診断の有無に関わらず,どのようなお子さんでも情報の受け取り方はそれぞれ特徴があり,その独特の「情報の受け取り方」を大人が捉える必要があります.そのため,教え方を考える前に,お子さん一人一人の特徴を知る必要があります.全てを言語化して説明することは難しいのですが,本人の物事に対する好み,抽象的な言葉の理解度(ジャンルによって違うことも多く,好きなことは深く表現を理解するが,そうではないことの言葉の理解が弱い場合もあります),注意集中の続きやすさ,聴覚情報と視覚情報の受け取り方のムラなどなど・・・.また,対人緊張の強さもあり,教える人との関係性が出来ていないと緊張して情報が受け取りにくく,チャレンジもできないということが起こりやすいです.こういったことがあるため,お子さんの特徴を把握しつつ,関係性作りも大切になります.

3.目的をはっきりさせると勉強が面白くなる

 大人になって勉強が面白いと思う方は多いと思います.その理由の一つに「勉強をする目的を知った」ということがあるのではないでしょうか.つまり,目的が先にあって,それを解決するために基礎的な学問が必要になるということを理解できた,それは勉強が面白いと思う「大きな因子」であると考えます.
 その点を踏まえて,好きな分野(ゲーム,アニメ,昆虫など)を知りたいという意欲を活かして,その分野で「書く練習」「計算する練習」をすると上達は早いですし,楽しみながら出来る傾向があります.つまり,勉強を教える際は「目的がはっきりしている方が良い」というのが,私の考えです.

4.起業に向けて

 公教育をはじめ,現在の教育や福祉関連のサービスは絶対に必要です.しかし,現場感覚ではそれでもカバーしきれていない部分があります.そういった隙間を埋めていくような事業を展開したいと私は考えています.
 歴史的観点からみて,いつの時代でも,彼らが持っている力が素晴らしい成果を残していくと私は心から信じています.発達障害,不登校,診断はつかないが様々な特性がある,そういったお子さん,そしてその親御さんに最大限の敬意を払い,向き合い,ともに前に進んでいけるような事業を立ち上げることが出来るよう,引き続き準備をしていきます.

最後まで読んで頂きありがとうございます.
これからも事業の進捗状況も踏まえ,情報をまとめていきます.

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