不登校のお子さんのためにできること【学校での配慮とその先にあるもの編】
こんにちは,umenoです.
不登校,登校拒否行動のあるお子さんの対応は非常に難しいです.
学校の先生方も日々思考錯誤しながら過ごしていらっしゃると思います.
「どうしたら楽しく学校で過ごしてもらえるか」「どのように環境を整えたらいいかわからない」そういった思いも多々あると思います.
不登校や登校拒否行動のあるお子さんと,学校外で向き合う者として,”こんな風に対応して頂けると良いのでは”と日々感じることがあります.
もちろん基本的にはお子さん一人一人の分析をした上で対応することが大切です.その分析の参考にして頂けるよう,今回はまとめてみました.
少しでも学校の先生方の参考になれば幸いです.
①約束を守ること
「少しの時間学校で過ごす」という約束であれば,その後余裕がありそうでも,本人の意向に合わせて帰ってもらう方がよいです.もう少し残ってもらえそうだからと思って学校に残してしまうと,「約束が違うからもうヤダ」といった声もありますので注意が必要です.
②せまりすぎないこと
”挨拶をするまで目をみてせまる”みたいな対応は,対人緊張の強いお子さんにとっては苦痛そのものです.対人緊張が強い場合は,さらっと横から話かけるくらいの方がコミュニケーションがとりやすくなります.挨拶は大切ですが、"少しずつ"が良いお子さんも沢山います。
③聴覚過敏に注意
教室がうるさい場合,聴覚過敏のあるお子さんにとっては拷問となります.もしお子さんを分析して、聴覚過敏がありそう···といった場合は、「うるさい時は教室を出ていいよ」といったように”逃げ道”をつくってあげると良いです.
④”目の使い方が不器用”,”目と手の協調が苦手”に注意
目の使い方の苦手さは幼児期は目立たないことが多いです.幼児期の問題は言語の遅れ,注意集中といったところに重きが置かれやすいからです.入学後,板書が間に合わないといったことが目立つ場合,目の使い方が不器用である可能性があります.そういった場合は,板書を強要しないようにすることも大切です.
⑤配慮の先にあるもの
配慮することは、お子さんをそのままにしていいということではありません。
配慮の先には”本人との信頼関係がある”と考えています.
”しっかりとわかってくれる先生”という認識をもってくれれば,その先は「先生に教えてもらえるなら苦手なことも頑張ろう」になります.そうやって配慮を受けながら、学力や社会性を身につけてもらうことが,将来的にはお子さん本人のためになると信じています.
まとめ
もちろん他にも配慮すべき点は個人によって異なり,色々あります.何度もいいますが,一人一人をしっかり分析して,それにあった配慮を行い,信頼関係を築き,学力や社会性を身につけてもらえるような対応をして頂けるとよいかと思います.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.