子どもに身に着けてもらいたい”コミュニケーション力”具体的にどうする?
こんにちは,umenoです.
「コミュ力が大事」ということはよく言われますし,社会に出てからは特に感じますよね.
もちろん,それが一番大事ということではないのですが,”あったらとても嬉しいこと”ですね.
では”コミュ力”とは何なのでしょうか.
個人的には”話をしていて気持ちの良い人”がコミュ力が高い人ではないかと考えています.
私が療育の現場で感じていることですが,そういったことは子どもの時から身に着けることが出来そうだということです.
今回はどのようにお子さんに身に着けてもらうか,そして自分自身も何に意識してコミュニケーションをとっていくべきかについてまとめてみました.
幼児期や学齢期のお子さんを持つ親御さん,教育や療育の関係者の皆さま,そしてコミュニケーションに興味のある方にとって少しでも参考になれば幸いです.
①認識のチューニングから
まずは,目の前の話題に対しどういった認識をしているのか,確認する必要があります.自分は認識のチューニングと勝手に呼んでいます.
ここがずれていると,ずっと平行線のまま,交わらずに会話が終わっていきます.そのため,とても大事にしていることです.
お子さんであれば,自分と相手は別物で,考えていること,価値観などが違う可能性が高いということを前提に話すよう教える必要があります.
お子さんの発達特性にもよりますが,「相手はそう思っていないかも」,「こういうことを大切にしているかも」とはっきり言語化して教えていく必要があることが多いです.
②そして打たせて取る
基本的に剛速球を投げ続けてストライクを取るよりも,打ちやすい球を投げて受け取ることを繰り返すスタイルが良いと考えています.
つまり,自分がペラペラと喋り続けるのではなく,相手が答えやすい話題で,ことばも合わせて,リズム抑揚も合わせて投げかける必要があります.
こういったことについてお子さんでは,遊びの中で相手の情報をしっかりキャッチする練習を積むことに尽きます.
しっかり相手の情報をキャッチできるようになると,自然とミラーリングが出ることもあります.そうするとよりコミュニケーションが円滑になりやすいです.ミラーリングについては下記にリンクを貼っておきます.
③何を求めているのかを知る
ここが大人になってからも課題になると思うのですが,相手の望む答えを会話の中で探していくことが求められます.
もちろん相互的に歩み寄って,わかるように伝えていく過程も必要です.
ただ,文脈を読み取ったり,相手の表情やしぐさからも推測したりしていくことが重要です.
こういったことも子どもの時から,人に対する意識の感度を上げて,よく観察する力をつけていくことが必要です.
あと個人的には,推測が難しいのであれば,ことばで細かく確認していくことが良いと思います.
例えば転職して間もない時は,周囲の職員がどんな人かわからず,接し方に迷うことも多いと思います.そんな時はいちいち,ことばで確認していくことがいいです.最初はイラっとされてしまうこともありますが,だんだんと”イラっとポイント”が分かったり,情感の動きが読めてくると推測もしやすくなります.
まとめ
いかがでしたでしょうか.結論としては子どもの時から人に関する感度を上げていくことが大切ということです.大人になってからは,しぐさや表情から読み取ることが苦手であれば言語化して確認していくことが良いですね.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.