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【創作SS】親切な暗殺 #毎週ショートショートnote

 書き手殺すにゃ刃物は要らぬ。読まれず三日も過ぎりゃいい。

 書いても書いても、編集者から突き返される日々。
 一度だけ採用された短編は、人気もなく評価も低く、その後は声がからなかった。

 書き手としての僕は殺された。酷評されず、話題にもならないのは、親切な暗殺のような感じだけど、書き手で生きる道は塞がれている。

 だけど、書いて生きる道がないとしても、僕が書くことを辞める、生きることを辞める理由にはならない。
 一人だけでも読んでくれる人がいるなら、今は誰にも読まれなくても、いつか読んでくれる一人のために、僕は書き続ける。生きている限り書き残す。

 何をしても上手くいかない人生だ。家は貧乏、体は弱く、会社は潰れ、自営業は頓挫した。

 だけど、だから、書き続ける。僕は才も能もない木偶の坊、書くことだけが人生だ。


 これ福島太郎の話ではなく、著名童話作家の気持ちで書きました。

 生涯で、原稿料をいただいたのは一度だけだそうです。
(本文ここまで)

 ようやく
#毎週ショートショートnote
お題【親切な暗殺】に参加です。

 毎回のことながら、お題から世界観を広げることなく、束の間だけ言葉を合わせるだけの稚拙な作品です。

【だけど、僕が書くことを辞める、生きることを辞める理由にはならない】

 書くことも、生きることも下手なオッさんですが、人生を楽しみたいのです。
『地獄極楽胸三寸』
ならば、この楽園を楽しみたいのです。
#何を書いても最後は宣伝
 この本の原稿作成中、ほんと楽園にいる気分でした。

 皆さまからエールをいただける分、著名童話作家より幸せかもしれません。

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