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30年じゃねぇ、1400年だ

 独り言らしい、独り言をつぶやきます。自分の忘備録的な投稿なので、面白味は無い投稿です。それでも読んでいただけたら嬉しいです。

 今回のタイトルは、拙著「光流るる阿武隈川」に登場する人物のセリフをアレンジしたものです。
 本編から引用します。

『叱られた。「お義父さんたちの30年に渡る研究のおかげです」って伝えたら、「何を言っている1400年以上、川俣の職人は技術を磨き続けている。その途中に、俺やお前がいただけだ」と』

福島太郎著:光流るる阿武隈川より

 この叱られた人物は、義父と同じ会社に入り、4年間かけて新規事業を形にします。その成果を義父に報告した際に、感謝と敬意を込めて
「お義父さんたちの30年に渡る研究のおかげです」
と伝えたにも関わらず、義父からは苦言を呈されたということになります。参考エピソードがこちらです。

 私はnoteの投稿タグで「 #かこに感謝し未来を夢見て 」を毎回のように使いますが、このタグは私の創作物語の大きな要素の一つであり、作品から引用した部分が、象徴的なセリフかもと、感じたところです。

 さて、東日本大震災後、毎年3月11日が近づくと「震災から〇年」というコピーとともに、被災地の現状などを伝える報道を多く感じます。復興支援という面から、ありがたいと思う自分と
「福島は震災前から存在しているし、これからも在り続ける。震災後だけが福島じゃない
と、感じてしまう自分がいます。このような心情が作品に投影され「震災前のエピソードを盛り込む・震災には重点を置かない」という福島太郎作品の特徴に繋がるのではと感じています。

 また、私の作品では歴史の「転換期」という意味で、震災以上に「明治維新」を意識しているようです。決して「徳川礼賛」ということではないのですが「戦争が無い250年と明治維新以後の戦争」ということ、また学生時代には明治維新について「官軍対賊軍」と教えられましたが、司馬史観の影響もあり
「官軍が正義とばかり言えないのかもしれない、いや、どちらの軍も官軍とも賊軍とも言えないのではないか」
と、考えるようになっております。

 これは、私が「賊軍」とされる奥州でありながら、明治政府による開拓で大きく発展した地に生まれ育ったという背景があるのかもしれません。また、第二次世界大戦後に「正義」の概念が180度転換したという歴史を学んだからかもしれません。いずれにしても
#地には平和を人には愛を
というタグに込めている平和への思いも、私の作品を構成している大きな要素になります。願わくば「戦争がない状態」が平和ではなく、安心して生活できる世界に進んで欲しいと考えており、現実はともかく「せめて物語くらいは平和で終わって欲しい」ので「何を書いてもハッピーエンド」を標ぼうしています。

 そんな思いを込めつつ、楽しめるエンターテインメントを創作したいと狙いつつ、創作として実現できていない力不足を嘆くばかりです。
それでも、
「創作を始めて、たかが3年で結果を出そうというのは傲慢な考えだろう。自分が納得できる作品は、そんな簡単に完成するものでもあるまい。ただ、書き続けなければ到達できないことは間違いない。未来ために、今の修行が礎になれば良い」
 そんなことを考えつつ、今日も投稿に励んでいます。そして
#何を書いても最後は宣伝

 この記事の展開から言えば、当然「光流るる阿武隈川」ですよね。で、せっかくなので、この本も宣伝させてください。兄弟作のような「夢見る木幡山」です。もちろん、2冊とも文学フリマにも持参予定です。


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