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【創作SS】引退作家

 作家を辞めた理由?
「書くのが嫌になったから」
それだけのことさ。

 南條という編集者が企画した【童話88作をあなたに】がキツクて、87作までは書いたものの、納得できる作品は数本だった。無理無理童話88作なんてやるんじゃ無かったよ。

 で、恥ずかしい話、嫌過ぎて書く気になれずにパリに逃げ、その後誰にも言わず田舎に戻った。

 それなのに【童話88作をあなたに】は刊行されて、そこそこ売れたらしい。南條は会社で昇格したと聞いた。
 他のライターが書いたんだろうな。

 本は読んじゃいないが、俺が書いていない原稿が、1本じゃなく何本も入っているかもしれない。
 つまり「俺の作品」に価値があるんじゃなく「Kという作家の作品」が商売用に必要なだけ、怖い話だ。

 だけどなぁ、商業作家は辞めたけど、書くことは止めてないぜ。
「書きたいことを 書きたいときに 書きたいように書く」
を楽しみながら、T.Fという名前でnote街にいるよ。

(本文ここまで)

 note街で交流していただいている「めいさん」の作品へのオマージュというか、「勝手にコラボ」です。

 けど、信じてください。今朝、「無理やり童話を書かされる作家」のアイディアは浮かんでました。どう作品に落とし込もうか考えていたら、「めいさんの作品」が投稿されました。
 
 めいさん、御迷惑とは存じますが、遊んでください。
 ということで、後出しだったのですが「めいさんからの掲載許可」をいただきました。併せて楽しんでいただければです。

 たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】
裏お題【無理無理童話88】に参加です。

 誰ですか?
「他人の作品に乗っかって、恥ずかしくないのか」
と指摘する方は。
 恥ずかしい(/ω\)ですよ。イヤな汗も出ますよ。才の無さが情けないですよ。
けど、汗かき、恥かき、モノを書く。それが福島太郎のやり方です。
「いいんだよ、誰か一人でも楽しんでくれれば。俺が恥をかくなんて小さなことさ」
 福島太郎は一人のために。です。
 実は「めいさんの作品」だけではなく、テレビ小説にも乗らせていただきました。「南條ネタ」のとこです。

 noteは遊びが多いですが、kindle出版している作品は「固くて真面目な話」が多いです。
#何を書いても最後は宣伝

 このスプラウトの書籍紹介がこちらです。

福島県郡山市田村町を舞台とした農家の物語。
15代目の跡継ぎとして生まれ、時代や政治に翻弄されながら、家族とともに地域のため、未来のために道を切り拓き、種を蒔き続けた生涯。

Amazon 書籍紹介より

「こんな話、面白いの?」と思う方、是非、確かめていただければと存じます。4月に入り、1冊も売れず1Pも読まれていません。

 この体たらくにも関わらず、福島太郎は「文学フリマ東京36(5月21日)、文学フリマ岩手(6月18日)、文学フリマ大阪11(9月10日)」に出店を予定しています。
 遊びに来ていただけたら嬉しいです。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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