No.063 ミステリクイズ
問題文
仲家浩成と付き合うようになったそもそものきっかけは、ノートの返却間違いだった。
教室に戻ると机に「Nakaya Kosei」と書かれた英語のノートが置かれている。
どうしてだろうか思ったが、なるほど、腑に落ちた。
私の名前は中谷 琴音で、中谷は確かに中谷とも読める。
およそノートを配った誰かが苗字だけ見て間違えたのだろう。
私は仲家にノートを手渡した。
その件の後も何度か配り間違いが起きた。
私は何度か浩成の席に足を運び、逆に浩成も私のノートを数回渡してくれた。
配り間違いによるノートの行き来を通じ、私たちはお互いに話す機会が生まれ、そしてなんやかんやあり、今は恋人に至る。
運命とは不思議なものだ。
さて、ここで気になる事が一つあります。
それは何でしょうか?
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ヒント
中谷は、”なかや”とも”なかたに”とも読めますが、
仲家は、”なかや”としか読めません。
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解説
不思議なのは”どうして仲家が中谷にノートを渡したのか?”です。
中谷は”なかや”とも”なかたに”とも読めます。
一方で仲家は”なかや”としか読めず、”なかたに”と読み間違えることはあり得ません。
以上より、「Nakaya」から中谷を連想することはあっても、
「Nakatani」から仲家を連想することはあり得ません。
つまり、中谷のノートが仲家の机に配り間違えられるのはおよそあり得ないということです。
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