【詩】悲劇の原理というか僕の個人的な願望
この世界にはきっと錯覚しかなくて、素敵な錯覚、酷い錯覚、ウキウキする錯覚にゲンナリする錯覚、世界を変えてしまうほどの錯覚に何にもならない錯覚と、各種錯覚取り揃えておりますってなもんで、でもこれ全部ただの錯角です。「きみのこと理解してるよ」みたいな顔するのやめてほしい。口に出すなんてもってのほか。と、なぜなら全部錯覚ですから。ゆらゆら実体の定まらない陽炎、実はそこにはない蜃気楼。僕はあなたとこの世界に溶けてただよいたいだけなのに、うまくいかないね。輪郭は鋭い刃物だ。そんな刃物を