敏感すぎる私がある本を読んで肩の力が抜けたはなし。
うつ病になってまだ2か月、なのに最近の私はとても元気である。
用語が正しく使えているかどうかは分からないけれど、これってもしかしていわゆる「躁」みたいな状況なのではないか?と思っていた。
人に優しくしたくなったり、前向きで、したいこと、やりたいことに溢れ、好奇心に満ちている。そしていつかまたどん底に落ちるのだろうと思っていた。
書店で本を探していたときにふと目に入ったのがこの本。
パラパラと読んで、即購入。
ずっと私は自分のことを too sensitive だと感じていた。
この本によると私は、HPS(Highly Sensitive Person )、つまりは敏感すぎる人らしい。
自己否定が強い
心の境界線が薄い
自己否定が強い
人の影響を受けやすい
など、ここまで私のことを言い当てたような本に初めて出会った。
私がうつになった要因をずっと考えていた。
原因はパワハラなのだけれど、同じように彼女のパワハラに遭ってきた人は何人もいて退職したり時が過ぎるのを待ったり、それぞれにうまく対処してきた人を見てきた。
私が悪いというわけではなく、私はどうして真正面からそれを受け止め、真面目にひとつずつ傷つき、ボロボロになるのがわかっていても逃げなかったのだろうと。
私が非があるからパワハラ上司の言うことが真っ当なのかもしれない!とどうして思っていたのだろう。
私はたぶん、敏感すぎた。
前にも書いたように、言いかえれば自意識過剰でもあった。
その後よく考えるようになったのが、どういう性格だったらあの状況でうつにならなかったのだろうか、ということ。
自分に自信があったら?言い返せていたら?すっと退職していたら?などと思いを巡らせてみたけれど、おそらくそんな単純な問題でもない。
また、私はどんな人間になりたいか、を真面目に毎日考えている。
メモやノートを取り、著名人や素敵な人、憧れの人などの考え方や行動を片っ端からインプットする作業に没頭している。
これらの行動が全て私には地獄に落ちる前の『躁』状態なのではないかとけっこう怯えていたのだけれど、冒頭で紹介した本に驚くようなことが書いてあった。この1ページのためだけに、1200円払ったと考えても惜しくないほど。
私自身も困難にぶつかり、窮地に陥りましたが、その解決方法は「相手を立てる」ことでした。これはつまり、自己防衛をやめて相手の喜ぶことをする、という方法です。
これはすぐに効果を発揮し、周囲ともうまくいくようになりましたが、さらなる試練があり、とことん自分の自我(エゴ)を見返すことになり、どうしようもない自分を認めて無意識の涙を流した時にお腹の底から湧き上がる喜びの感情が出てきました。
それ以来、泉から湧き上がるようにプラスの感情が常に出始め、感情の浮き沈みがなくなりました。
出典:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本/長沼睦雄/永岡書店
一回死んだ気になって人に親切にすると誓って、次は自分の目を背けてきた部分を見つめてわんわん泣いて、そして今、前向きでしかなくなった。私はまさにこの著者の方が書かれている筋書き通りの体験をしている真っ最中でした。
「カタカムナ理論」のゼロポイントを通しての反転というものらしいですが、ちょっと私には分かりかねます。
端的にいうと、私はとてもめんどくさい。
それでも私はそんな自分も認めてあげたい。
しょうもないことで傷ついて、悩んで、バカだなぁと思うけど、いじらしくて嫌いじゃない。
その上で、もうちょっと生きやすく。
どんな私だったらこれからを楽しく生きられるか。
これから未来をデザインしていきたい。