『はてしない物語』はつづく
今日は数ヶ月ぶりに6時台に起き、6時台に家を出た。退職した会社に私物を取りに行きました。
“いつもの時間”より20分ほど遅く家を出たので、同じ時間の同じ電車、バスに居た人たちに会うことはなかったけど、久しぶりの光景。
たまたま管理職の人たちがほとんど居ない日のようで、事務の女性の方とお話を少しして、誰とも会うことなく帰った。
休んだから見えるようになったのか、それは分からないけど、休まなかったら辞めずにこのやわらかい景色を見たかなと思ってみるけど、分からないな。でも、休んだ時間の先に見えるようになったのは事実で、ありきたりな事を言うけど、この道しかなかったということだろうと思う。
食べ物を売っている自販機で、よく色々と買っていた自販機、そして頻繁に罪悪感と戦った自販機で、新発売のチョコチップ生スコーンを買い外に出た。美味かった。こんなふうに、かんたんにnoteにでも書いて、みんなに読んでもらってたら良かったんだろうなと思う。罪悪感なんて、正面で戦っても、しょうがなかったんだよ。
行き帰りでもちろん『はてしない物語』を読み進め、帰宅後眠くなりながら読み、パスタを作り食べては読み、新しいバイトの面接へ行って帰って寝ては読んだ。
読み終えた。
読み終える間際まで、いや、バスチアンが白い蛇の門をくぐるまで、読み進めるのを何度もためらった。
変わる家のおばさんがいたからだし、坑夫のヨルがいたからだし、アトレーユとフッフールがいたからだ。
別れはひどくさみしいな。自分のことをたくさん思った。それで本を閉じてコタツにもぐったり。
でも、読めてよかったな。
すぐまた上巻の最初を読み始めてしまった。
古本屋のおじさんとのやりとりを読んでみると、ここから始まる物語の一つ一つが、そう言われればとてつもなく長かったなと思った。
まだ読みたいような、ほかにたくさん残された物語を知りたいような、アトレーユたちはどうしてるだろうと考えてみたり、もうしばらく余韻が残るのかもしれない。
これほど真剣に、短期間に集中して本を、物語を読んだことはなかったから。
20代後半に友だちに単行本をもらって、読んでほしいと言われたときに読んでいたら、きっと何か違ったなと思う。でも、読めなかっただろうなと思うし、実際読まなかったから、今なんだな。
ぼんやりぼやぼやで、寝ます。
おやすみなさい
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