夜廻り猫という漫画と、その他の本
白かば あおぞら 南か ぜ
帰り道は寒く、冬。 千昌夫、あの故郷へ帰ろかななんて歌いながら、頭ん中には「そんなもんやろ」と軽んじる私。
休職、戻る気はないのでこのまま無職になるかもしれない身分で、湯水のように本を買う。喫茶店へ行く。
長い付き合いの友人が小説家になり、ツイッターで近況を検索し、インタビュー記事や書評を流し読む。ゆっくり読みたいので一旦ブックマークする。
何かに触れた気がして、電車内では一時、血が通ったように息がしやすかった。
でも同時に、私は自分のことだけだなとも思う。
息がしやすい代わりに、自分のことだけだと、そのことが許せずに色んなことから逃げて一人になった。
一人は一人だなと思う。
とにかく、本をできるだけ読めたらと思いつつ、スマホにばかり手が伸びる。
散財が癖なのよ。あなたのことが頭にチラついてシャラら
「夜廻り猫」は青山ブックセンターで手に取って、迷いに迷ったけど、買ってよかったなと思う。
一話が8コマぽっきりの漫画(中には数話続く話もあるけど)で、ネコ以外、登場する人間がみんな苦悩していて、同じ人が出てこないのが良い。読みやすい。感情移入せずに、ただその苦悩(一人親家庭、無職、高齢未婚、貧困、老後、性被害、病気、孤独、子無し、パワハラ、校則、夢、捨て犬、ママ友、、)がさまざまに描かれてて、これは、いい本だ。色んな人間がいることが描いてあって、そして犬や猫が常にたくさん出てきて、動物を愛する人間と人間を愛する動物が幸せそうにしているので良い。想像力、自分に少しでも増えてほしいと思うものを、助けてくれる力がある。
春か梅雨ぐらいに、NHKあさイチで紹介されていたような気もする。
なんで「第八百八話」から始まってるのかと思ったら10巻。最新刊だった。一冊で読み応えがあるのに、10巻も続いてるのかと感心する。1巻はどんな感じで始まったのかとちょっと気になる。
この数日は朝8時に起きられている。
起きてすぐ散歩に出て、帰ってきてネットサーフィンしてトーストを焼く。
今日はそれがそのあと眠くなって11時からなんだかんだと13時までうたた寝。
お腹が空くのに無気力で、なんだかなー、昨日まで履歴書を書いたりイベントに出たりして「回復」みたいなことを感じていたけど。これは予測だけど、私にとって回復はやっぱり社会と繋がることを意味して、社会と繋がりを感じてると調子よいけど、同時に、自分を労うことをやらないと動けなくなるんだなと思った。そうすることで動けたから。ねぎらう、話を聞いてやる。寝転んでたら、このまま筋肉がなくなって、立ち上がるのも一苦労で、もう今みたいに運動もできなくなるんじゃないか、と思ってることとか。
確認したら、気づいたら起き上がって、家を出てた。電車に乗って、昨日言ってた、「私の興味」を探しに本屋へ行った。
ポケモンを作った人の歴史漫画が面白かった。
あとは本の雑誌ダ・ヴィンチ、神木隆之介くんが表紙だったなー。
とか。
デパートのフードコートがいい感じで良かった。
カップルや老人の楽しそうな集いに近接して会話がときどき聞こえてくるところで本を読むのが楽しい。居心地がよい。閉店までいた(22時)。
さ、風呂入って寝よう。