管理職はサマるな、統合しろ。
こんばんは🌙
いよいよ「1か月間、毎日ブログを書く!」の企画も、残りあと1週間を切りました。このまま連続更新をキープしたいと思います😋
今日はドラッカー博士が残した言葉を考えてみます。
ドラッカーって誰?
ユダヤ系オーストリア人の学者で2005年に亡くなっています。「現代経営学の父」と呼ばれビジネスパーソンなら一度は耳にしたことがある名前ではないでしょうか。いわゆる管理職という肩書を持つ人が修めるべき方法論である「マネジメント」を体系化した人です。
非常にたくさんの著書を残しているのですが、数十年前に書かれた本が、現代のビジネスシーンで問題になっていることを「いずれこうなる」とバシバシ言い当ててていて、ドラッカーの本は「予言書かな?🤔」と思えるほど、未来予測と本質を突いているため、今も多くのビジネスパーソンがドラッカー博士が残した知見を学んでいます。
管理職に求められるたった一つの資質
ドラッカーは「マネジメント」、日本の多くの企業でいうと「管理職」という役割に就く人に求められる資質はたった一つであると主張しています。
それは
「真摯さ」
です。
「真摯さ」って聞くと、
みたいなイメージがありますよね。
ちなみに「真摯さ」は英語だと「integrity」と書きます。
integrityを辞書で引くと
のような訳し方がされていることが多いです。なので私たちが「真摯さ」に抱きがちなイメージは決して間違っていません。
そして、これらが管理職に求められる資質だ!と言われれば
まぁ・・・・そりゃそうだよなぁ。
って感じですよね。
誰だって、不誠実で、嘘つきで、下劣な管理職の下で働きたくないですもの。
Integrityの正体
この「真摯さ(Integrity)」についてもうちょっと深掘りしてみます。
Integrity(インテグリティ)
という言葉、ふだん仕事で使っている言葉で似ているものがありませんか?
といっても、ITとかソフトウェアに関わる仕事じゃないとあまり馴染みはないかもしれません😅
何が言いたいかというと
です。
たとえばシステム インテグレーション(System Integration)みたいな使い方をします。システムインテグレーションとは、複数のITシステムを統合して一つのソリューションに仕立てたり、複数の既存製品を組み合わせてパッケージとして1つの商品にすることを指します。
似たような文脈で「SIer(えすあいあー)」という業種がありますが、これは「System Integrator」の略です。
日本で有名なSIerといえば、アクセンチュア、NTTデータ、野村総合研究所などですね。
このIntegrationとIntegrity、あと他にもInteger(整数)やIntegral(インテグラル)などは、じつはみな同じ語源(ラテン語のintact)で、「完全な」とか「統合されている」という意味です。
そしてこの「統合されている」には「個々が分断されず機能している」という意味を含んでいます。
真摯さ=統合されている
ドラッカー博士は、「組織」の目的を次のように述べています。
その組織を回して成果を上げるのが管理職の仕事ですから、ドラッカー博士が「管理職に必要な素質は真摯さである」と言っていたのは、
とかそういう素養の話じゃなくて、組織に属する個々の強みを「インテグレーション(統合)せよ」ってことなんですね。(もちろん誠実さは必要ですけど)。
では、管理職によるインテグレーションがない組織と、管理職によるインテグレーションがある組織ではどう違うのか。
■インテグレーションがない組織
「部分の総和」が即ち組織のパフォーマンスになります。たとえば5人の部下がいる組織なら1+1+1+1+1=5が組織のパフォーマンスです。これではただの合計(サマリー)ですね。フリーランスが5人集まっているのと大差なくなってしまいます。これをサマる管理職と呼びます(勝手に命名)。
■インテグレーションがある組織
組織として「部分の総和」以上のパフォーマンスが出ます。たとえば5人の部下がいる組織なら1+1+1+1+1=10のような感じでしょうか。これを統合する管理職あるいはインテグる管理職と呼びます(勝手に命名)。
統合により部分の総和以上のパフォーマンスが発現する現象を「創発」といいます。
統合する管理職は、この「創発」を意図的に生み出せるのかもしれません🤔
少なくとも自分がサマる管理職にならないように気を付けます・・・🤣
おしまい。