「先生、どうか皆の前でほめないで下さい」(金間大介著)を読んで
概要
ここ数年で変化した大学生の複雑で微妙な心理を分析し、原因をまとめて、大人がすべきことや大学生へのメッセージがあった。
まるで、ジェットコースターに乗っているかのように、イマドキの大学生の様子に、ビュンビュン左右に振りまわされ、えーそうなのと思いつつも、ははーんと納得。一方、上昇時には高揚するものの、ガクンと落とされ、あーそうそうとなる。読む際には、「シートベルトをきつめにどうぞ(筆者)」はまさにその通り。
読後に感じた私の最近の大学生観
縦のつながりを怖がり、横の空気を大事にする
・リスク回避が1番で、仲のいい間柄でも演技上手。
・BCCメールには反応しない。スクランブル交差点で叫ばれたのと同じ。
・ある程度の関係性のある人からとか、これ自分だというフックが必要。「自分のために」に不信感、「誰かのために」が明確だと安心して行動
・「余った料理、持って行って」<「困っているから助けて」が有効。
・「自ら企画」<「舞台を整えてもらった上での社会貢献」で承認欲求。
(直接頼まれ、お膳立てががあって、やりがいを満たす社会貢献が好き)
・協調性があるというより、後が怖いから行動する。講義やゼミの選択など優先順位は極度のリスク回避
・避けたい講義は、「1限」や「延長」<「当てられる」や「成績上位者が公開」
・ゼミ選択は、「第1希望」<「1番人気以外」かつ「無難なもの」
・就職選択は、「やりたい」や「働き甲斐」<「安定(メンタル的に)」
その上で自分が行うこと
上記の大学生観は、個人差が大きいので、そうでない人には理解しづらい。
挑戦と意見表明は、身近な大人が示すのがいい。