ろくさん_「イマドキの大学事情」

公務員として2009年に公立大学に転勤して、5年ほど入試業務を担当。以降、大学コンソーシアムや地域振興部署に転勤後も全国の大学職員や大学生と関わっていたら、再び公立大学に転勤して総務業務を担当。2022年に私立大学に転職。この間に娘達が大学生に。

ろくさん_「イマドキの大学事情」

公務員として2009年に公立大学に転勤して、5年ほど入試業務を担当。以降、大学コンソーシアムや地域振興部署に転勤後も全国の大学職員や大学生と関わっていたら、再び公立大学に転勤して総務業務を担当。2022年に私立大学に転職。この間に娘達が大学生に。

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セミナー「イマドキの大学事情」質疑応答その1

静岡・清水・志太の労働者福祉協議会等が主催する「教育・進学 知っ得セミナー」に登壇し、「あの頃とは変わったイマドキの大学事情-今後の入試の変化と大学・学部選びについて-」を話しました。大学職員の立場だけでなく、親の立場で自分だったらこう考えるというスタンスで話すことにしている。 今回は、11/16(土)静岡会場、清水会場での質問事項から、イマドキの大学事情の中で気になることが見えたので、抜粋して紹介する。 Q大学選びはいつまでにすべきか? A「共通テストの結果を見て、出願

    • 「大学職員のリアル-18歳人口激減で「人気職」はどうなる?」(倉部史記著)を読んで

      大学職員のあるある話、耳の痛い話など、あーそうそうと日頃感じていることが言葉になっていて、もっと深く考える材料になりました。 大学と言えば、学生と教員ですが、実は大学職員という事務方の可能性は大きくなってきているなあと日々感じる一方、昔ながらの「お手伝い」意識の職員もいて、この差が大きいと思っています。今回は、大学職員から見たイマドキの大学事情が垣間見えてくるかと思い、本の感想記事を書いてみます。 以下、本の中で特に気になった言葉(〇)と私の考え(■)です。 〇利益最大化

      • イマドキの学祭事情

        10月下旬から大学祭(以下、学祭)シーズンが始まる。ここでは、静岡県内の学祭の変化と活用方法を中心に述べることにする。 背景 我が家では、十ウンねん前、長女4歳、二女2歳のある朝、嫁さんとけんかして、子供と家を出て動物園駐車場に入ると、近くの大学祭の看板が見えて、そちらへ行った。それ以来、三女を含めて、毎年、この季節になると毎週のように学祭巡りをしている。その後、大学勤務になっても県内の色んな学祭に行っている。 子連れデビューに最適な学祭 保育学科のある大学ならばもち

        • 公務員の仕事研究座談会開催までのイマドキ学生と大学事情

          1 背景 「公務員の仕事研究座談会」は、仕事の枠をはみ出してもやりたい、いやどうしてもやらなければと思って、続けてきた。元公務員である大学職員として、これだけは譲れない。その実現プロセスに、イマドキ学生の気質とイマドキ大学事情がからんでいるので、ここに整理することとする。 2 公務員志望学生の全体像 公務員人気は、景気がいい時に下がり、景気が悪い時に上がると言われている。しかし、コロナ禍を経て、公務員人気は下がっていないようである。一方、公務員の早期退職者は増加傾向に

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        • 大学選びと入試
          4本
        • 学生が集まるイベントとは
          7本

        記事

          国公立大学の一般入試、前期中期後期の選び方_大学選びと入試

          背景 国公立大学一般入試を受験する方は、1月の「大学入学共通テスト」の自己採点結果をもとに、志望大学に出願する。その際、前期日程、中期日程、後期日程の各日程の中から最大3校(同じ大学学部も可)まで出願できる。よく「第1志望を前期日程で出願すべき」と言われるが、なぜそうしたらいいかを理解している人は多くない。中期日程や後期日程しかない大学・学部もあり、その場合、どう組み合わせたらいいかを考える上で、知っておくべきポイントに絞って紹介することとする。 前期日程、中期日程、後

          国公立大学の一般入試、前期中期後期の選び方_大学選びと入試

          共通テスト、知っておくべき3点_大学選びと入試

          背景 来年1月の「大学入学共通テスト」の出願が9月末から始まる。「共通テスト」というと、「共通一次試験」や「センター試験」の世代から「俺が受験した時はなあ…」なんて話題になることがある。私も、数々のエピソード、トラブルや面白話を知っているが、ここでは、3年以内に共通テストを受験しそうな方(国公立大学を志望)とその親等を想定して、知っておくべきポイントに絞って紹介することとする。 1 共通一次試験、センター試験、共通テストの違い 「俺が受験した時はなあ…」なんて言われた

          共通テスト、知っておくべき3点_大学選びと入試

          国立公立私立で違うのは学費だけではない_大学選び

          「できれば国公立の大学に行きたい(行かせたい)」という高校生(その親)は多い。「どうして?」と聞くと、ほぼ全員が「学費が安いから」という。 たしかにそれもあるけど、親世代の大学時代と比べると学費の差は少なくなり、「国公立大学進学で1人暮らし」よりも、「私立大学進学で実家通い」の方がトータル費用は低いことが多い。しかも、もっといろんな面で違いがある。 ここでは、多様な視点から情報提供して、大学選びの一助になればと考えている。なお、数字は、昨年収集したデータを使ったが、変化してい

          国立公立私立で違うのは学費だけではない_大学選び

          こんなステキな企業があったんだ: 静岡みんなの広報(株式会社LEAPH)レビュー

          「こんなステキな企業があったんだ: 静岡みんなの広報」株式会社LEAPH によると、アンケート設問「県外の大学に進学した若者が就職で地元に戻らない理由」で、「やってみたい仕事や勤め先がなかった」が40%超。そんな問題意識から制作された本のレビューを作成したので以下に紹介する。 (〇本文ピックアップ、■私の考え) はじめに 静岡みんなの広報ってなに? 〇もしかしたら単純に、静岡のステキな企業や魅力的な仕事が伝わっていないだけではないでしょうか? ■それはあると思う。自分も最

          こんなステキな企業があったんだ: 静岡みんなの広報(株式会社LEAPH)レビュー

          高校生がオープンキャンパスで見るべきもの聞くべきこと_大学選び

          ほとんどの大学がオープンキャンパスを開催するようになって20年以上となり、高校生にとって進路選択の最重要行事となっている。コロナ禍では模擬授業を動画にした大学も多かったが、今は対面方式に戻っている。しかし、模擬授業の動画を残していたり、学内もストリートビュー方式で見られるようになっている大学が多い。 一方、オープンキャンパスは、どこかよそ行き的な行事で、いつもとは違う見栄えのいい授業やイベントばかりではないかという批判は以前からあった。大学にとっては、受験生を確保するための

          高校生がオープンキャンパスで見るべきもの聞くべきこと_大学選び

          職場がホワイトすぎて辞めたいよりも心配なこと

          「職場がホワイトすぎて辞めたいと仕事のゆるさに失望し、離職する若手社会人が増えている。」と日経新聞が報じたのが2022年の年末。なぜホワイトでも辞めるのかという疑問点と、じゃあどうすればいいんだという会社側の困惑が話題になった。前者は、「転職も視野に入れる彼らには成長の機会が奪われていると感じられ」たそうで、後者は困惑を笑いに誘っているように私は受けとめた。 実際、ホワイトな会社で、上司が新人に気を使いすぎていて、「ゆるさ」というより「ぬるさ」を感じて辞めたと言っている新人

          職場がホワイトすぎて辞めたいよりも心配なこと

          組織経営ゼミの卒論テーマ相談会に参加する価値

          7/27(土)、静岡県立大学経営情報学部の国保祥子ゼミの卒論テーマ相談会に参加。ここ8年くらい都合がつくかぎり参加している。 国保先生によると、卒論テーマ相談会をオープンにしている理由は、 1 学生にとって、研究の社会的価値を認識してもらうこと、 2 社会人にとって、大学はいつでも戻って知的価値を得たり、行き詰まった時に新たな視点を得られるところとして活用してほしいとのこと。(過去の相談会での記録から) 1は本当にそのとおりで、最近は見慣れないカタカナ用語が多いが、調べる

          組織経営ゼミの卒論テーマ相談会に参加する価値

          7年続けて講師依頼をいただいているセミナー「あの頃とは変わったイマドキの大学事情」。「今年もお願いできますか」との依頼をいただいたので 「やります」で8年目も即決。11月に静岡、清水、藤枝で会いましょう

          7年続けて講師依頼をいただいているセミナー「あの頃とは変わったイマドキの大学事情」。「今年もお願いできますか」との依頼をいただいたので 「やります」で8年目も即決。11月に静岡、清水、藤枝で会いましょう

          「静かに退職する若者たち」(金間大介著)を読んで

          1 概要 「先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち」の作者の作品。前作が大学生、今回は新入社員に焦点。 変化の多様な時代に、多様な世代が働く職場で「世代間ギャップ」「コミュニケーション・ギャップ」をどう埋めるか? そして、若者が何も言わずに辞めていく。若者たちはいったい何を考えているのか? 今どきの「職場の若者像」に迫り、「わかり合えない職場」を変える処方箋。 (〇本文ピックアップ、■私の考え) 2 テンプレート 〇今の学生は、対大人向けコミ

          「静かに退職する若者たち」(金間大介著)を読んで

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その4(最終回)

          6/25(水)に登壇した講座「可視化でわかる 『学生が集まるイベントを作る方法』」の報告その4は、最終回、講座の裏話後編。初開催イベントの裏にあったハラハラしたり悩んだ部分とその対応の紹介。 1 学生が集まらなかったらどうしよう 結果的には前週に定員30人(うち学生が1/2超)に達したが、それまで本当にハラハラした。「学生が集まるイベントを作る方法」に学生を集められなかったら説得力がない。講座主催の担当学生スタッフに発破を掛けたものの、最初は集まりがよくなかった。それでも

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その4(最終回)

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その3

          6/25(水)に登壇した講座「可視化でわかる 『学生が集まるイベントを作る方法』」の報告その3は、講座の裏話前編。講座の参加型部分のテーマを「就活イベント」としたが、この部分の講座後の反響や振り返りを以下にまとめた。 1 学生が集まらずに困っている主催者が多い 講座や私のnoteの反響が大きく、いまだに「学生を集めてほしい」相談が止まらない。夏休み前になって、就活がらみのものが特に増えている。中には、私のnoteを読んで、学生イベントに参加してくれて告知タイムで紹介して、

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その3

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その2

          6/25(水)に登壇した講座「可視化でわかる 『学生が集まるイベントを作る方法』」の報告その2です。 進行順、1背景、2私の考察①、3実験クイズ、4私の考察②のうち、今回の講座報告その2では、2私の考察①、4私の考察②をぎゅぎゅっとまとめて再編集して報告します。 1コロナ禍を経て、学生が集まらなくなったのはなぜか? (1)消極的になった 一歩踏み出さなくなった、「No」と言いやすくなった、「参加すると、いいことがある」に警戒心高まった (2)横目線をより気にするようになっ

          講座報告_可視化でわかる「学生が集まるイベントを作る方法」その2