スクワットとストレッチと習慣形成の話
どうでもいい話をすると、かれこれ9ヶ月ほど1日5回のスクワットを欠かさず行っている。2〜3ヶ月ほど経つとお尻のよく分からない筋肉がピクピク動くようになった。それから数ヶ月かけてももの裏のこれまたよく分からない筋肉が刺激されるように感じてきた。未知の世界に足を踏み入れたようで、少し快感である。
回数的には9ヶ月✖️30日✖️5回=約1,350回なので、ストイックな人なら2週間で終わりそうな量である。私はストイックではないのでハードルを下げまくった結果、1日5回を目標にした。
元々は成長する子どもを長時間抱っこするために足腰を鍛えようと思ったのが発端であるが、今ではスクワットをやらないと落ち着かない。当初の目的を達成した上、腰回りが結構スリムになってきた。審美的な観点で筋肉を鍛えるのもいいが、実用的な筋肉を鍛えることによる機能美というものもあるのではないか。
ついでに話をすると、スクワットの後に1分間だけストレッチをするようにしている。これは敏捷性を増していく子どもの動きに怪我をせずに追いつくために体の柔軟性を高めようという試みである。腰をひねり、前に曲げて膝の裏を伸ばし、肩を回して背中をほぐし、片腕を伸ばして横に倒れて側面を伸ばし、これを合計1分間だけ行う。
ポイントは1分間だけである事と、スクワットの後に行うという事。習慣を簡単にしかつスクワットという別の習慣に関連づける事で、とにかく実施のハードルを著しく低くしている。
このストレッチは初めてまだ2ヶ月ほどであるが、体を急激にひねったりした時に変なところが痛まなくなったと実感している。脇腹のなかなか取れなかった脂肪が少しずつなくなってくるという副次的な効果もあった。
さらに話をすると、今回のような習慣形成というか、ダラダラと複数の目標を達成する進め方は、アトミックハビッツの考え方を参考にしている。欧米でも結構人気らしく、2023年11月21日現在、アマゾンの英語版購入ページに14万レビューがついている。
とてもしっくりきた比喩があったので紹介する。これも確か上述のアトミックハビッツに記載があったはずである。水の温度を1度ずつ上げていく。99度まで何の変化もない。しかし100度になった途端、ドラスティックな変化が起こる。知っての通り、水が高温の蒸気になり白い煙として放出されるのである。50度から51度の変化は見た目に全く変化はないが、蒸発に不可欠なステップなのである。沸騰を信じて温度を上げ続けるしかないのである。
もう終わりにするが、X(ツイッター)でいい投稿をみつけた。
何が言いたいかというと、成果が出るまで時間もかかるし最初はどうせ失敗するので、安心して最初の一歩を踏み出して下さいという事だ。スクワットとストレッチしか成し遂げていない男のくせに偉そうだが、普遍的な習慣形成の方法なのではないかと思う。
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