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かけまわるのか・・?
よしなしごと【気まぐれ選90】
前回、芭蕉終焉の地について書いた。こちら。
今回はその続き。芭蕉の句碑は、南御堂の境内にある(前回は「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」と表記したが、「旅に病で夢は枯野をかけ廻る」と書くのが正しい)。
で、さて今回の問題は、南御堂の句碑は「かけ廻る」ではなく「かけまはる」になっていること。
今まで何気なく「かけめぐる」と読んでいたのだが、どうやら諸説あるらしい。確かに「廻る」は「まわる」とも「めぐる」とも読む。
南御堂の句碑は1843年(天保14年)当時の俳人たちの手で建立された(芭蕉没は1694年)ので、少なくとも江戸時代の大阪では「かけまわる」と読んでいたことがわかる。
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まあしかし、個人的には、やはり「かけめぐる」と思いたい。「かけまわる」だと、どうもポチがそこいら辺を喜んで走り回ってるような気がするのである。
【よしなしごと0035・2004年12月14日 (火)掲載】
【よしなしごと】シリーズは『tanpoPost』に2004~2013年にかけて掲載したブログ記事です。エッセイ風のショートストーリー、パロディ、ニセ論文、小ネタ、などなど。思いつくままに書き散らした小文をランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。