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芭蕉の死亡原因
よしなしごと【気まぐれ選89】
御堂筋、ちょうど中央大通りの南側、南御堂のあたり。
黄葉が進むイチョウ並木の路側帯に、ぽつんと石柱が立っている。もう少し小ぎれいに整備されてもいいと思うが、松尾芭蕉が亡くなった場所を示している。石柱には「此附近芭蕉翁終焉ノ地」と文字が刻まれている。
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芭蕉の時代、大通りの御堂筋はもちろんない。
ちょうどこの辺りに門弟の屋敷があり、病気で亡くなった(死因については食中毒など諸説ある)わけだが、今となっては徘徊して道路の真ん中で行き倒れたか、とも思える有様。
実際、市内観光のバスガイドがここを案内すると、「芭蕉は交通事故で死んだのですか?」と質問が出る、という冗談話がある。
芭蕉最期の句とされる「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」の句碑は、南御堂の境内に小ぎれいに建てられている。(という話は次回につづく)
【よしなしごと0034・2004年12月11日 (土)掲載】
【よしなしごと】シリーズは『tanpoPost』に2004~2013年にかけて掲載したブログ記事です。エッセイ風のショートストーリー、パロディ、ニセ論文、小ネタ、などなど。思いつくままに書き散らした小文をランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。