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小室哲哉vs小宮悦子
よしなしごと【気まぐれ選70】
多分1990年代当初、とある雑誌に小室哲哉と小宮悦子の対談記事があった。
「とある雑誌」とは、別にぼかしているわけではない。手元に資料がなくわからないのだ。正直に言うと、本屋さんで立ち読みしただけである・・。
当時、ブレイクしていた小室哲哉に、小宮悦子がインタビューする。
彼女は、ちょうどテレ朝を辞めてフリーになった頃で、雑誌としては目玉企画だったのだと思う。だから注目されて(私に)立ち読みされた・・。
対談の細かな内容までは(もちろん)覚えていないが、印象に残っていることが二つある。
その一つは、記事の中で小宮悦子が、小室哲哉を終始「小室クン」と呼んでいたこと。
たまたま同い年(1958年生)だからということもあるが、小宮悦子の方が格上扱いというニュアンスが感じられた。
もう一つは、小室哲哉の音楽的な話である。(しつこいようだが資料がないので、大体こんな感じだったと再現してみる・・)
小宮: 小室クンの曲を聴いてると、ほかの人とは何だか少し違った、ユニークな音の響きを感じることがあるんだけど。
小室: よく言われるんですよね(笑) 実は、ちょっとした偶然で。僕、キーボード弾いてるとき、左手の小指がからまっちゃうことがあって・・。
小宮: へーえ、そんなことあるの?
小室: 小指が勝手に違うキーを押さえてることがあるんですよ。たとえばAmのコードだと、時々、Am6になっていて・・。で、それを知らない人から、彼は面白い音を出すよ、って評判になって・・・。
左手の小指の偶然が、小室哲哉を世に出したのだ。
彼の左手の薬指(の指環)は彼の人生を翻弄するのだが、それはまた別の話である。
【よしなしごと0292・2008年11月22日 (土)掲載】
2024注記:
小室哲哉の最初の結婚は1988年で1992年には離婚している。その後2001年に再婚するが10か月で離婚。さらにその8か月後3度目の結婚。しかしこれも2021年には離婚している。彼は「2度あることは3度ある」ということわざを立証した。
【よしなしごと】シリーズは『tanpoPost』に2004~2013年にかけて掲載したブログ記事です。エッセイ風のショートストーリー、パロディ、ニセ論文、小ネタ、などなど。思いつくままに書き散らした小文をランダムに【選】としてご紹介します。お付き合いいただければ幸いです。