そりゃわかってるけどできないから苦しいのさ
やらないより
やって後悔した方がましだよ
吐き捨てるように言った君
ほんとかな
と疑心暗鬼の私
テーブル一つを挟んで繰り広げられる
しょうもないやりとり
だってやってみないとわからないから
そう。
やればいいのはわかってる
その一歩が遠いんだよ
重いんだよ
苦しいんだよ
って言いたいけどそれは
自分の弱さだと思って
ただ頷く
そうだね
って言う
もう付き合ってだいぶ経つのに
君のことがたまに遠く感じる
君を知らない
私がここにいるから
なんだかいろんなものの距離感がわからなくなって
帰り道自分の足につまづいた
支えてくれたのは君の右腕
ああ自分で自分も支えられない
なんて弱いんだろう
お酒のせいもあって涙がぽろぽろ
ギョッとする君を視界の外に追いやって
涙と格闘する
昔から泣くとなぜか前向きに考える癖がある
しばらく経つと
こうやって一歩ずつ進んでいくんだ
私はいつでも一歩ずつだから
焦らなくていい
私の軸を持ってればいい
私の軸..
それは、秘密
ちゃんと言えるようになったら
君にも自信を持って伝えるよ
それまでもう少し時間がかかりそうだけど
一歩ずつ進むから
私のやり方で
だって私の人生だから
そして振り向いて笑顔で君と向き合った夜
tanpoponico
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