食材卸の仕事を、もっともっとシンプルに!タノムとMF KESSAIの業務提携の裏側を語る
こんにちは!タノム・PRチームです!
2019年7月24日、タノムは上場企業・株式会社マネーフォワードの100%子会社であるMF KESSAI株式会社と2019年冬よりAPI連携を開始することをプレスリリースで発表しました。
今回のnoteでは、MF KESSAI株式会社 代表冨山様と当社代表・川野の対談により、提携に至った背景、提携の狙い、今後の展望について話を聞いてきました。
【プロフィール】MF KESSAI株式会社 代表取締役社長 冨山 直道(とみやま なおみち・写真左)
2010年、慶應義塾大学経済学部卒業。有限責任あずさ監査法人に入社。大手エンタテインメント会社、リゾート運営会社を中心に会計監査業務及び内部統制監査業務に従事。コンサルティング企業にて、大手製造会社等の私的整理や法的整理の案件に多数関与。2014年、マネーフォワードに入社。マネーフォワード クラウドシリーズの事業戦略立案や新規事業展開に従事。2017年、MF KESSAI株式会社代表取締役就任。
以下、敬称略
最初の面談から約1.5ヶ月でのスピード提携
――今日はよろしくお願いします!早速ですが、今回の提携に至った経緯を教えていただけますか?
冨山:今年の5月頃、エンジェル投資家である有安さんとの対談記事でタノムのことを知り、川野さんにMessengerで連絡したのが最初のきっかけです。
川野:タノムはまだスタートしたばかりサービスだったので、上場企業グループから連絡をいただけたのは素直に嬉しかったです。
と同時に、決済の領域は将来的に自社でチャレンジしたいと考えていたため、正直なところ、決済事業が進めにくくなるのでは…と少し警戒心を持っていました。笑
冨山:警戒されていたんですね笑
――タノムに提携の話をされた、狙いはどういったところにあったのですか?
冨山:弊社は、企業間の請求・決済業務を効率化する「MF KESSAI」という事業を行っています。お陰様で順調に導入社数は伸びているのですが、実はまだ上手く導入が進んでいない業種がいくつかあります。そのうち代表格がタノムが事業展開している食材卸です。
食材卸の業界に深く入り込んでいるタノムと提携することで、単独では開拓が難しいこの業界に入り込んでいくことが、今回の提携の狙いになります。
川野:まさに冨山さんの言う通りで、食材卸の業界は特殊です。請求・決済の効率化の前に解決すべき課題が多すぎて、検討する余裕がないというのが卸業者さんの本音だと思います。これは、他の業界に比べても特に顕著なんじゃないですかね。
――最初の面談から、話がまとまるまでどれくらいかかりましたか?
川野:相当スピード感を持って今回の発表まで進めました。最初の面談から約1ヶ月半ほどで話がまとまりました。
冨山:まさにベンチャーらしいスピード感でしたね!私も想像以上に早くて驚きましたが、お互の目的が合致すればこんなに早くまとまるものだなと。細かい条件も含めて、業界にとっても、我々にとっても良いスタートが切れたと思っています。
API連携により、卸業者の受注から請求・代金回収までの効率化を実現
――ずばり、今回の提携によって何ができるようになるのか教えてください!
冨山:今年冬に実現予定のAPI連携により、『タノム』上での商品の受注データを『MF KESSAI』にシームレスに繋ぎこみできるようになります。
※API連携2019年冬より開始
下記の図のようにアナログな業務の効率化を実現
我々のようなベンチャーは大手と異なりリソースが限られているので、1社で大きな課題全てを解決することは難しいです。しかし、APIを使いサービスを連携することでよりユーザーにとって使い勝手のいいサービスを提供できるようになると考えています。
――無理に自社で解決するのではなく、外部のリソースを活用しながら業界を良くしていくということですね
川野:そうです。当初、決済領域については自社で内製することを考えていましたが、業界全体の課題の深さや、それに対する打ち手のスピードを考えたときにMF KESSAIと組むこと以上の選択肢はないです。冨山さんと数回にわたりお話しする中で、これを確信することができました。
テクノロジーの活用で、より付加価値の高い業務に注力できるようにしたい
――今後の展望はどのように考えられていますか?
川野:我々はビジョンとして、「食の現場をもっと楽に」ということを掲げています。自社で取り組んでいる「受注」の次に、MF KESSAIと取り組む「決済」。さらにここから先には「物流」、「MD(購買)」など、卸売をとりまくあらゆる課題に寄り添いたいと考えています。
冨山:当社としては、今回のタノムとの発表が、初めての大きな提携となりました。食材卸だけではなく、自社だけでは広げることができないレガシーな領域がまだ多くあります。そういう業種・サービスにもっと溶け込んでいく必要があり、今後も外部との提携を進めていきたいと考えています。
私たちのような「黒子」が業界を支えることで、卸業者の方々がもっと本業に注力できると良いですね。一例ですが、食材業界では「目利き力」が大きな付加価値になるはずなのに、それ以外の仕事の負担が大きすぎます。そういう、価値の高い業務により時間を使えるような世界観を作れたらいいですね。
ーー最後に、冨山さんから見て、今のタノムがどう映るか、教えてください!
冨山:私は創業期のマネーフォワードにジョインしていて、「マネーフォワード クラウド」を始めとするB2Bの事業を推進してきました。そんな私からみて、今のタノムのフェーズはすごく魅力的です。
だんだん会社が大きくなってくると、職種によって業務が分けられていくと思いますが、今のタノムはプロダクトと事業開発の両輪で走らなければいけない。これはものすごく泥臭く大変なことですが、このフェーズでしか得られない経験が間違いなくあります。
ぜひ、MF KESSAIとの提携をはずみにタノムをより魅力的なサービスにしてくれるメンバーが集まることを、パートナー企業としても楽しみにしています!
ーーありがとうございました!
いかがでしたか?チーム・タノムでは、事業を共に成長させる仲間を募集しています。
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